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脆弱性診断の費用相場|Webアプリ・ネットワーク・ペネトレーションテスト別に徹底比較【2026年版】

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COLUMN

「脆弱性診断を実施したいが、いくらかかるのか見当がつかない」——セキュリティ専門ではない管理部門の方から、もっとも多く寄せられる相談です。

結論から言えば、Webアプリ診断なら30〜100万円、ネットワーク診断なら20〜80万円、ペネトレーションテストなら100〜500万円が2026年時点の相場です。ただし「何を」「どこまで」診るかで費用は大きく変わります。

本記事では、脆弱性診断の費用を診断種別ごとに分解し、見積取得時に確認すべきポイント、稟議を通すための費用対効果の伝え方まで網羅します。この記事をそのまま稟議の添付資料としてもお使いいただけます。


目次

  1. 脆弱性診断とは?なぜ今、予算を確保すべきか
  2. 診断種別ごとの費用相場を一覧比較
  3. 費用を左右する5つの変動要因
  4. 見積取得時のチェックリスト
  5. 稟議を通すための費用対効果の伝え方
  6. 診断ベンダーの選び方

1. 脆弱性診断とは?なぜ今、予算を確保すべきか

脆弱性診断とは、Webアプリケーションやネットワーク機器に潜むセキュリティ上の弱点(脆弱性)を、専門のツールや技術者が検出する作業です。

IPA(情報処理推進機構)の「情報セキュリティ10大脅威 2026」では、ランサムウェアによる被害が6年連続で組織向け脅威の1位となり、サプライチェーン攻撃も上位に位置しています。攻撃者は「まだ診断を受けていない企業」を狙います。

さらに、2025年に経済産業省が公表した「サイバーセキュリティ経営ガイドライン Ver 4.0」では、経営者がセキュリティ投資を主導すべきと明記されています。脆弱性診断は「やるかどうか」ではなく「いつ、どの範囲でやるか」のフェーズに移っています。

章末サマリー:脆弱性診断はもはや大企業だけの話ではありません。経営ガイドライン対応・取引先からの要求・インシデント時の損害を考えれば、年1回の診断コストは「保険料」として妥当です。


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2. 診断種別ごとの費用相場を一覧比較

脆弱性診断は大きく4種類に分かれます。それぞれ目的・手法・費用感が異なるため、自社に必要な診断を正しく選ぶことが予算最適化の第一歩です。

費用相場テーブル(2026年時点)

診断種別費用相場診断対象期間目安推奨頻度
Webアプリ診断30〜100万円Webサイト・業務アプリ1〜3週間年1回+改修時
ネットワーク診断20〜80万円サーバー・FW・VPN1〜2週間年1回
ペネトレーションテスト100〜500万円組織全体の防御力2〜6週間年1回(重要システム)
クラウド設定診断20〜60万円AWS/Azure/GCPの設定3日〜1週間四半期ごと

各診断の特徴

Webアプリ診断は、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)など、OWASP Top 10に記載される代表的な脆弱性を検出します。ECサイトや会員サイトを運営している企業は最優先で実施すべきです。

ネットワーク診断は、外部公開サーバーやファイアウォールのポート設定、VPN機器の既知脆弱性などをスキャンします。テレワーク環境の拡大により、VPN機器の脆弱性を突いた攻撃が増加しているため重要性が増しています。

ペネトレーションテストは、実際の攻撃者と同じ手法で侵入を試みる高度な診断です。「診断」が脆弱性の発見に重点を置くのに対し、ペネトレーションテストは「その脆弱性を使って実際にどこまで侵害できるか」を検証します。費用は高いですが、経営層への報告インパクトが大きく、予算確保の根拠としても有効です。

クラウド設定診断は、AWSやAzureなどのクラウド環境で、S3バケットの公開設定やIAMポリシーの過剰な権限付与など、設定ミスに起因するリスクを検出します。

章末サマリー:まずはWebアプリ診断(30〜100万円)から始め、ネットワーク診断を追加、重要システムにはペネトレーションテスト——この段階的アプローチが費用対効果に優れます。


3. 費用を左右する5つの変動要因

同じ「Webアプリ診断」でも、30万円で済む場合と100万円を超える場合があります。その差を生む5つの変動要因を理解しておくと、見積もりの妥当性を判断できます。

  1. 診断対象の規模:画面数(ページ数)・APIエンドポイント数が多いほど工数が増えます。50画面以下なら30〜50万円、100画面超なら80〜150万円が目安です
  2. 手動診断 vs ツール診断:自動ツールのみの診断は安価(20〜40万円)ですが、ビジネスロジックの脆弱性は検出できません。手動診断を組み合わせると費用は上がりますが精度が格段に向上します
  3. 報告書の詳細度:経営層向けのエグゼクティブサマリーや対策優先度のランク付けを含む報告書は工数がかかるぶん費用が上乗せされます
  4. 再診断の有無:指摘事項を修正した後の再診断を含むかどうかで10〜30万円の差が出ます
  5. 診断員のスキルレベル:OSCP・CEH・情報処理安全確保支援士などの有資格者が担当する場合、単価が上がります。ただし、高度な脆弱性の発見率も上がるため、費用対効果としては妥当です

章末サマリー:「安いから良い」とは限りません。自社の診断目的に照らして、何が必要で何が不要かを見極めることが、適正予算の鍵です。


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4. 見積取得時のチェックリスト

脆弱性診断ベンダーに見積もりを依頼するとき、以下の項目を事前に整理しておくと、正確な見積もりが出やすくなり、比較もしやすくなります。

自社側で準備する情報

  • 診断対象のURL一覧・IPアドレス一覧
  • 画面数(ページ数)またはAPIエンドポイント数の概算
  • 認証が必要な画面の有無(ログイン機能があるか)
  • 本番環境 or ステージング環境のどちらで診断するか
  • 診断希望時期と納期の制約
  • 報告書に求めるレベル(技術者向け / 経営層向け / 両方)

ベンダーに確認すべき項目

  • 診断手法(ツール診断のみ / 手動診断あり / ハイブリッド)
  • 診断員の保有資格(OSCP、CEH、情報処理安全確保支援士など)
  • 再診断の費用と回数の上限
  • 報告書の納品形式とサンプルの提供可否
  • 緊急度の高い脆弱性が見つかった場合の速報対応の有無
  • 秘密保持契約(NDA)の締結可否

章末サマリー:チェックリストを使って複数ベンダーに同じ条件で見積もりを依頼すれば、価格の比較がしやすくなり、稟議資料としても説得力が増します。


5. 稟議を通すための費用対効果の伝え方

セキュリティ投資の稟議でもっとも大切なのは、「かかる費用」ではなく「やらなかった場合の損失」を数字で示すことです。

稟議書に盛り込むべき3つの数字

1. インシデント発生時の平均損害額 IBM「Cost of a Data Breach Report 2025」によれば、データ漏洩1件あたりの平均損害額はグローバルで488万ドル(約7.3億円)、日本企業に限定しても約6億円です。中堅企業であっても、顧客情報の漏洩が発生すれば数千万〜数億円の損害が生じます。

2. 診断費用と損害額の比率 Webアプリ診断50万円 ÷ インシデント想定損害5,000万円 = 1%。年間売上に対するセキュリティ投資比率が0.1%未満の企業は「投資不足」と指摘されるケースが増えています。

3. 取引先からの要求・法規制対応 改正個人情報保護法(2025年改正施行)では、安全管理措置の強化が求められています。取引先からセキュリティ診断の実施証明を求められるケースも年々増加しており、診断未実施が受注機会の喪失につながります。

稟議書の記載例(抜粋)

件名:Webアプリケーション脆弱性診断の実施について

目的:自社ECサイトの脆弱性を特定・是正し、情報漏洩リスクを低減する

費用:50万円(税別)/Webアプリ診断・手動診断込み・再診断1回含む

効果:インシデント発生時の想定損害(約5,000万円)に対し、予防コストは1%。加えて取引先A社からの診断実施証明要求への対応完了

実施時期:2026年5月(ステージング環境にて実施、本番影響なし)

章末サマリー:「脆弱性診断50万円は高いですか?」ではなく「インシデント損害5,000万円の1%で予防できます」——この伝え方が稟議突破の鍵です。


6. 診断ベンダーの選び方

最後に、診断ベンダーを選ぶ際の評価軸を整理します。

評価軸確認ポイント
実績同業種・同規模の診断実績があるか
資格診断員のOSCP・CEH・登録セキスペ保有率
報告書経営層が読める日本語レポートを出せるか
再診断修正後の再診断が費用内か、別料金か
対応力緊急脆弱性の速報体制があるか
価格同条件での相見積もりで妥当な範囲か

複数社から見積もりを取り、上記の評価軸で比較表を作成すれば、社内の意思決定がスムーズになります。

GXOのセキュリティ関連の取り組みについては導入事例をご覧ください。会社概要はこちら


まとめ

脆弱性診断の費用は診断種別によって大きく異なりますが、目安は以下のとおりです。

  • Webアプリ診断:30〜100万円(まず最初に実施すべき)
  • ネットワーク診断:20〜80万円(VPN・サーバー公開企業は必須)
  • ペネトレーションテスト:100〜500万円(重要システム向け)
  • クラウド設定診断:20〜60万円(AWS/Azure利用企業)

「いくらかかるか」よりも「やらなかった場合にいくら失うか」を基準に判断してください。まずはWebアプリ診断から段階的に始めるのが、費用対効果のもっとも高いアプローチです。


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よくある質問(FAQ)

Q1. 脆弱性診断とペネトレーションテストの違いは?

脆弱性診断は「どんな弱点があるか」を網羅的に洗い出す作業です。一方、ペネトレーションテストは「その弱点を使って実際にどこまで侵入できるか」を検証する、より実践的なテストです。脆弱性診断が健康診断だとすれば、ペネトレーションテストは精密検査にあたります。まずは脆弱性診断を実施し、結果に応じてペネトレーションテストの要否を判断するのが一般的です。

Q2. 診断中にシステムが停止するリスクはありますか?

通常のツール診断やWebアプリ診断であれば、システム停止リスクは極めて低いです。ただし、ペネトレーションテストでは侵入試行を行うため、事前にベンダーと実施範囲・時間帯・緊急停止手順を合意しておく必要があります。本番環境ではなくステージング環境で実施する方法もありますので、ベンダーと相談してください。

Q3. 年に何回実施すべきですか?

一般的には年1回の定期診断が推奨されます。加えて、大きな機能改修やインフラ変更を行った際には随時実施が望ましいです。ECサイトや顧客情報を扱うシステムなど、リスクの高いシステムは半年に1回の実施を検討してください。クラウド設定診断については、設定変更の頻度が高いため四半期ごとの実施が理想です。

Q4. 社内にセキュリティ担当者がいなくても依頼できますか?

はい、可能です。多くの診断ベンダーは、セキュリティ専任者がいない企業向けに、診断対象の整理から報告書の読み方まで支援するサービスを提供しています。報告書を「技術者向け」と「経営者向け」の2種類で納品してくれるベンダーを選ぶと、社内説明がスムーズになります。

Q5. 診断結果で脆弱性が見つかった場合、修正も依頼できますか?

診断と修正は別サービスとして提供されるのが一般的です。診断ベンダーが修正まで対応するケースもありますが、利益相反の観点から診断と修正を別の会社に依頼する企業もあります。いずれの場合も、修正後の「再診断」を費用内で実施してくれるベンダーを選ぶと追加コストを抑えられます。


参考資料

  • IPA(情報処理推進機構)「情報セキュリティ10大脅威 2026」
  • 経済産業省「サイバーセキュリティ経営ガイドライン Ver 4.0」(2025年)
  • IBM「Cost of a Data Breach Report 2025」
  • OWASP「OWASP Top 10:2021」

付録

パンチライン7本

  1. 脆弱性診断50万円は高い?インシデント損害5,000万円の1%で予防できる投資です
  2. 「うちは狙われない」と思っている会社ほど、攻撃者にとって狙いやすい
  3. セキュリティ投資の稟議は「いくらかかるか」ではなく「やらないといくら失うか」で通せ
  4. ペネトレーションテストは精密検査。健康診断(脆弱性診断)を先にやらないと意味がない
  5. 見積もりの安さで選ぶと、報告書が英語テンプレの直訳で経営層に説明できない罠
  6. VPN機器の脆弱性を突かれたインシデントの多くは、年1回の診断で防げたはずのもの
  7. 取引先から「セキュリティ診断の実施報告書を出してください」と言われてからでは遅い

X(Twitter)投稿素材3本

投稿1 脆弱性診断の費用相場(2026年版)

・Webアプリ診断:30〜100万円 ・ネットワーク診断:20〜80万円 ・ペネトレーションテスト:100〜500万円

「高い」と思った方へ。 データ漏洩1件の平均損害は約6億円。 診断費用はその0.01〜0.1%です。

詳しい比較表はこちら https://gxo.co.jp/column/vulnerability-assessment-cost-comparison-2026

投稿2 脆弱性診断の見積もりを取るときに必ず確認すべきこと:

  1. ツール診断のみ?手動診断あり?
  2. 再診断は費用内?別料金?
  3. 報告書は経営層にも読める日本語?

この3つを確認するだけで、ベンダー選びの精度が格段に上がります。

投稿3 「セキュリティ診断の予算が取れない」

管理部あるある。でも稟議の書き方を変えるだけで通ります。

NG:「脆弱性診断に50万円かかります」 OK:「インシデント想定損害5,000万円に対し、予防コスト50万円(1%)で対策できます」

数字の見せ方がすべて。

LinkedIn投稿文案

脆弱性診断の費用、正しく把握していますか?

セキュリティ診断の予算取りに苦労されている管理部門の方は多いのではないでしょうか。

2026年現在の費用相場をまとめました。

  • Webアプリ診断:30〜100万円
  • ネットワーク診断:20〜80万円
  • ペネトレーションテスト:100〜500万円
  • クラウド設定診断:20〜60万円

重要なのは「いくらかかるか」ではなく「やらなかった場合にいくら失うか」という視点です。

IBM の調査によれば、データ漏洩1件あたりの平均損害額は日本企業で約6億円。年間50〜100万円の診断費用は、この損害額に対してわずか0.01〜0.02%に過ぎません。

経営ガイドラインへの対応、取引先からのセキュリティ要求、そして何より自社の事業継続のために、まずは年1回のWebアプリ診断から始めてみてはいかがでしょうか。

詳細な比較表とチェックリストはブログ記事にまとめています。 https://gxo.co.jp/column/vulnerability-assessment-cost-comparison-2026

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アイキャッチ画像プロンプト

Corporate security audit concept, flat design illustration. A professional Japanese woman in business attire reviewing a digital dashboard showing vulnerability scan results with green checkmarks and warning indicators. Shield icon prominently displayed. Color palette: navy blue (#1e3a5f) as primary, white background, accent green (#22c55e) for positive indicators and amber (#f59e0b) for warnings. Clean minimal style, no text overlay, 16:9 aspect ratio, suitable for Japanese corporate blog header.

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