RAG導入を開発会社に相談する時は、「社内文書を検索できるAIを作りたい」だけでは不十分です。見積もりの比較ができず、後から追加費用が発生しやすくなります。
RFPに入れるべき項目
RAGのRFPには、次の項目を入れます。
- 導入目的
- 初期利用部署
- 対象文書
- 文書量と形式
- 権限設計
- 外部AI利用条件
- 検索方式
- 回答根拠表示
- 精度評価方法
- ログ設計
- 既存システム連携
- 運用改善体制
- 保守範囲
これらがあると、開発会社ごとの提案範囲が比較しやすくなります。
開発会社に聞くべき質問
相談時には、次を確認してください。
- 文書棚卸しやデータ整備も対応範囲に含まれるか
- 権限設計と監査ログをどう実装するか
- 検索方式はベクトル検索だけか、ハイブリッド検索も可能か
- 精度評価用の質問セット作成を支援できるか
- 既存システムのAPI連携経験があるか
- 本番後の改善運用まで支援できるか
- 外部AIサービス利用時の契約・データ扱いを説明できるか
回答が曖昧な場合は、RAGの画面だけを作る提案になっている可能性があります。
見積比較の観点
RAGの見積もりは、初期構築費だけでなく、データ整備、評価、運用、保守、利用量課金まで見ます。
特に、対象文書が多い場合や業務システム連携がある場合は、単純なチャットボット開発より工数が増えます。安い見積もりは、データ整備や評価が含まれていない可能性があります。
発注前チェック
- RAGの目的と対象部署をRFPに書けるか
- 対象文書の量と形式を説明できるか
- 権限・ログ・評価を見積範囲に入れているか
- 運用改善まで相談するか決めているか
- 複数社の見積範囲を比較できるか
RAG開発は、AI開発、社内検索、セキュリティ、業務システム連携が重なる領域です。発注前に論点を整理するほど、商談と見積もりの質が上がります。