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Windows 10をまだ使う会社へ|サポート終了後の放置リスクと買い替え×補助金の合わせ技

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GXO COLUMN

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Windows 10のサポートは2025年10月14日に終了した。 対象は最新の22H2を含む全エディションで、通常サポートでは無料のセキュリティ更新の対象外になった。今日は2026年6月1日。終了から約7か月が経っても、社内のPCにWindows 10が残ったままの会社は少なくない。

「動いているから後回し」「予算が次年度」「台数が多くて手が回らない」。事情はさまざまだが、サポートが切れたOSを業務で使い続けることは、企業リスクを積み上げる。本記事では、まだWindows 10を使っている会社に向けて、放置リスクの全体像と、買い替え×補助金を組み合わせたPC刷新の進め方を整理する。

サポート終了は「使えなくなる」ではない、だから危ない

サポートが終了しても、Windows 10のPCは翌日も普通に起動し、業務アプリも動く。これが厄介な点だ。画面上は何も変わらないため、「まだ問題ない」と感じてしまう。

しかし、変わったのは内部だ。終了後は通常サポートによる無料のセキュリティ更新がなくなり、有償ESUなしでは新たに見つかった脆弱性が修正されない。攻撃者は、修正されないと分かっている弱点を狙う。時間が経つほど未修正の脆弱性は積み上がり、サイバー攻撃やマルウェア感染のリスクは高まり続ける。

つまり「今日まで無事だった」ことは、明日以降の安全をまったく保証しない。終了から月日が経つほど、放置のリスクは下がるのではなく上がっていく。

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まだWindows 10を使い続けるリスク

放置で発生しうるリスクを、技術面だけでなく業務・取引面も含めて整理する。

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リスクの種類具体的に何が起きるか
脆弱性の放置新たな脆弱性が修正されず、未対策のまま蓄積していく
マルウェア・ランサム感染修正されない弱点を突かれ、感染・暗号化・業務停止につながる
情報漏えい端末経由で顧客情報や機密情報が外部に流出する
取引・監査での減点取引先のセキュリティ要件やISMS監査で指摘・失注の要因になる
周辺ソフトの対応打ち切りセキュリティ製品や業務アプリが順次サポート対象外になっていく
駆け込み時の調達難期限間際はPCが品薄になりやすく、慌てると選定・調達が後手に回る

注意したいのは、リスクが「自社だけの問題」で収まらない点だ。感染した端末が取引先への攻撃の踏み台になれば、信用と取引そのものを失いかねない。

ESUは延命策であり、恒久解ではない

Windowsを管理する立場として、まず正しく押さえておきたいのが拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)の位置づけだ。Microsoftは終了後も、有償のESUを提供している。これにより、一定期間はセキュリティ更新を受け取り続けられる。

ただしESUは、あくまで移行までの時間を稼ぐための延命策である。恒久的な解決策ではない。費用が発生し続けること、ESUの対象はセキュリティ更新に限られ機能改善や手厚いサポートが続くわけではないこと、そして提供がいつまでも続くものではないことを理解しておく必要がある。

ESUは「今すぐ全台を移行できない事情があるとき、計画的な刷新までの橋渡しとして使う」ものだ。ESUを契約したからもう安心、と移行そのものを止めてしまうと、結局は割高な延命に費用を払い続けながら、根本のリスクは残ったままになる。ESUと並行して、必ず移行計画を進めるべきである。

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対応は2択、その判断軸

サポート終了への対応は、整理すると次の2つに集約される。

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選択肢向いているケース留意点
既存PCをWindows 11へアップグレード比較的新しく、Windows 11の要件を満たす端末が多い要件を満たさない端末は対象外。動作確認の手間がかかる
Windows 11搭載PCへ買い替え端末が古い、要件を満たさない、台数を一気に刷新したい初期費用がまとまる。調達リードタイムを見込む必要がある

実際の現場では、この2つはきれいに分かれない。要件を満たす端末はアップグレード、満たさない・老朽化した端末は買い替え、という「混在」になることが多い。

そこで重要になるのが、まず手元の全端末を棚卸しし、Windows 11の要件を満たすか/満たさないかで仕分けることだ。台数、機種、購入年、業務用途を一覧化すれば、どれをアップグレードし、どれを買い替えるかの判断軸が見えてくる。この棚卸しが、後述する補助金活用の土台にもなる。

買い替え×補助金の合わせ技

買い替えがまとまった出費になることは、移行をためらう大きな理由だ。ここで選択肢に入るのが補助金である。ただし、PC単体の買い替えがそのまま補助対象になるとは限らない。デジタル化・AI導入補助金、省力化投資補助金などは、業務システム刷新や省力化投資と一体で対象経費に該当するかを公募要領で確認する必要がある。

ポイントは、単なる「古いPCの置き換え」で終わらせず、業務改善やデジタル化・省力化とセットで投資を設計することだ。補助制度の多くは、生産性向上や省力化といった目的に資する投資を支援対象とする。PC刷新を、業務システムの見直しやクラウド移行、AI・自動化ツールの導入と合わせて計画すれば、補助金の趣旨に沿った形で全体最適のIT投資にできる。

進め方の目安は次のとおりだ。

  1. 端末の棚卸し — 全PCの機種・購入年・要件適合・用途を一覧化する
  2. アップグレードと買い替えの仕分け — 要件適合は11へ、非適合・老朽化は買い替え候補に
  3. 補助金とのマッチング — 投資内容に合う制度を確認し、申請要件・スケジュールを把握する
  4. 要件定義とRFP — 必要台数・スペック・周辺ツールを定義し、見積もり比較に進む
  5. 調達と移行 — リードタイムを見込み、段階的に展開する

なお、補助金は公募回ごとに対象経費・要件・締切が変わる。最新の公募要領を必ず一次情報で確認し、申請可否は早めに見極めたい。「補助金が出るかどうか確定してから動く」と構えていると、その間も脆弱性は放置され続ける。リスク低減と費用最適化は、並行して進めるのが現実的だ。

まず動くべき1か月の進め方

終了から約7か月が経った今、最優先は「現状把握」だ。完璧な計画を待つより、まず動かす。

  • 今週 — Windows 10端末の台数と機種を洗い出す
  • 2週目 — Windows 11要件の適合/非適合で仕分ける
  • 3週目 — アップグレード分の動作確認に着手、買い替え分の概算見積もりを取る
  • 4週目 — 補助金の対象可否を確認し、要件定義とRFPの骨子を固める

すでに移行が進んでいる会社と、まだ手をつけられていない会社の差は、今後さらに開く。品薄や駆け込みに巻き込まれる前に、棚卸しという最初の一歩を踏み出すことが、リスクと費用の両面で効いてくる。

よくある質問

Q. サポートが切れても普通に動いています。急いで移行する必要はありますか。 A. 動作することと安全であることは別だ。終了後は新たな脆弱性が修正されないため、時間が経つほどリスクは高まる。動いているうちに計画的に移行するのが、最も費用とリスクを抑えられる。

Q. ESUを契約すれば、移行は当面しなくてよいですか。 A. ESUは有償の延命策であり、恒久解ではない。費用が継続的に発生し、対象もセキュリティ更新に限られる。ESUは移行までの橋渡しと位置づけ、並行して移行計画を進めるべきだ。

Q. 補助金が使えるか確定してから動くべきでしょうか。 A. 補助金は公募回ごとに要件・締切が変わるため確認は必須だが、確定を待つ間も脆弱性は放置される。棚卸しや要件定義など補助金の有無に関わらず必要な準備は先に進め、リスク低減と費用最適化を並行させたい。

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※ 補助金は公募回ごとに要件・締切が変わります。最新の公募要領を一次情報でご確認ください。

GXOの見解

補助金は採択がゴールではなく、採択後に失敗しない要件定義、体制、ROI設計が本質である。

GXOは申請前から業務課題、導入範囲、費用対効果、運用責任を整理しない案件は失敗しやすいと見る。

GXOは、補助金前提の構想整理、RFP、ベンダー選定、導入PMOまで支援します。

実務判断のポイント

この記事は、中小企業経営者、管理部門、DX責任者、補助金担当向けです。補助金前提の要件定義、投資対効果、申請前のDX構想整理を自社で進めるか、外部の専門家と整理するかを判断する材料として使えます。

GXOが重視するのは、話題性の高さよりも「自社の業務、データ、権限、予算、運用責任にどう影響するか」です。Windows 10をまだ使う会社へ|サポート終了後の放置リスクと買い替え×補助金の合わせ技に関する検討では、担当者だけで判断を閉じず、経営、現場、情シス、外部パートナーの役割を早い段階で分けることが重要です。

放置した場合と整備した場合の違い

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観点放置した場合整備した場合
業務影響属人的な判断が増え、対応の優先順位がぶれやすい影響範囲、期限、責任者を決めて進められる
投資判断ツール導入や外注費だけが先行し、効果測定が曖昧になる売上、工数削減、リスク低減の指標にひも付けられる
現場運用例外処理や承認フローが残り、定着しにくい権限、ログ、教育、改善サイクルまで設計できる
経営報告問題が発生してから説明資料を作ることになる月次で状況、課題、次の打ち手を説明できる

導入・改善前のチェックリスト

  • 対象業務、対象部門、対象データを明文化しているか
  • 現在の課題を、売上機会、原価、工数、リスクのいずれかに分解しているか
  • 既存システム、SaaS、Excel、手作業の依存関係を棚卸ししているか
  • 例外処理、承認、差し戻し、監査証跡まで確認しているか
  • 社内で判断できる範囲と外部支援が必要な範囲を分けているか
  • 初期費用だけでなく、保守、運用、教育、改善費用を見積もっているか
  • 成功指標を、問い合わせ数、商談数、削減時間、停止リスクなどで定義しているか
  • 実装後の責任者、更新頻度、レビュー会議の持ち方を決めているか
  • セキュリティ、法務、個人情報、契約条件の確認ポイントを洗い出しているか
  • 既存の問い合わせ、商談、障害、運用ログから優先順位を決めているか
  • 経営判断に必要な資料を1枚で説明できる状態にしているか
  • 次の90日で検証する範囲と、やらない範囲を明確にしているか

GXOの実務補足

補助金は採択がゴールではなく、採択後に失敗しない要件定義、体制、ROI設計が本質である。

GXOは申請前から業務課題、導入範囲、費用対効果、運用責任を整理しない案件は失敗しやすいと見る。

補助金を前提にAI・DX投資を検討する場合は、申請要件だけでなく、何を作るか、誰が使うか、どの業務成果を測るかまで先に整理することが重要です。GXOでは、構想整理、RFP作成、ベンダー比較、導入PMO、運用改善まで、発注前の判断材料づくりから実行まで支援します。

実行までの進め方

  1. 現在の業務、データ、ツール、担当者を棚卸しする
  2. 売上拡大、工数削減、リスク低減のどれに効くテーマかを決める
  3. 初期対応、90日以内の改善、半年以上の投資を分ける
  4. 必要な社内体制、外部支援、予算、セキュリティ確認を整理する
  5. 小さく検証し、効果測定後に本番化や横展開を判断する

FAQ

まず何から確認すべきですか?

最初に確認すべきなのは、対象業務、対象データ、責任者、判断期限です。情報収集だけで終えると、導入可否や対応優先順位を決められません。

社内だけで進めるべきですか?

既存業務の棚卸しは社内で進められます。ただし、要件定義、セキュリティ、費用対効果、ベンダー比較が絡む場合は、外部視点を入れた方が手戻りを抑えやすくなります。

GXOにはどの段階で相談できますか?

構想段階、予算化前、RFP作成前、既存システムの見直し段階から相談できます。補助金前提の要件定義、投資対効果、申請前のDX構想整理の相談を入口に、実装や運用改善まで整理できます。

参考情報

  • 制度、価格、仕様、脆弱性、法務、セキュリティに関する判断は、公開時点の公式情報と一次情報を確認したうえで更新してください。

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