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title: "IPA「AIの利用をめぐるサイバーリスク」初選出から考える生成AIセキュリティ" description: "IPA情報セキュリティ10大脅威2026で組織向け3位に入ったAI利用をめぐるサイバーリスクを、生成AIの機密入力、シャドーAI、AIサービス管理、LLM権限設計に落とし込む。" lead_summary: "IPAの情報セキュリティ10大脅威2026では、組織向け脅威として「AIの利用をめぐるサイバーリスク」が3位に入った。この記事では順位紹介ではなく、中小・中堅企業が生成AIを業務利用する前に整えるべきセキュリティ対策を整理する。" date: "2026-06-03" updatedAt: "2026-06-05" category: "セキュリティ" tags: ["IPA", "AIリスク", "シャドーAI", "LLMセキュリティ", "生成AIセキュリティ", "情報セキュリティ10大脅威"] author: "GXO株式会社"

IPAの「情報セキュリティ10大脅威 2026」では、組織向け脅威の3位に「AIの利用をめぐるサイバーリスク」が入った。生成AIの業務利用が広がるなか、AIを使う側の情報漏えい、AIを悪用する攻撃、AIシステムそのものへの攻撃が現実のリスクになっている。

既存記事では、IPA 10大脅威全体の優先順位を扱っている。本記事はそこから分岐し、生成AIセキュリティに絞る。社内でChatGPT、Claude、Copilot、AI議事録、AI検索、AIエージェントを使い始めている会社向けの記事である。

生成AIのルール作りは生成AIの社内導入ガバナンス、技術的な診断はLLMセキュリティ readiness 診断につなげる。

結論:生成AIセキュリティは「入力」「接続」「出力」「ログ」で見る

生成AIのセキュリティ対策は、次の4つに分けると整理しやすい。

観点確認すること
入力個人情報、機密情報、営業秘密を入れていないか
接続Slack、Google Drive、Microsoft 365、CRMなどに接続してよいか
出力誤情報、権利侵害、過剰な断定を人間が確認しているか
ログ誰が何を使い、何を出力したか追えるか

AIサービスを導入するだけでは、セキュリティ対策にならない。むしろ、社内データに接続するほど、権限とログの設計が重要になる。

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中小企業で起きやすい生成AIリスク

1. シャドーAI

会社が認めていないAIサービスを、社員が個人判断で使う状態である。禁止しても現場の業務が楽になるなら使われる。承認済みAIと禁止事項を示す必要がある。

2. 機密情報の入力

顧客名、契約内容、見積、ソースコード、社内会議録をAIに入力してしまうケースである。入力禁止情報を定義しない限り、現場は判断できない。

3. SaaS連携の過剰権限

AIがGoogle DriveやMicrosoft 365、Slack、CRMを横断検索できるようになると、便利な反面、閲覧権限の穴がそのままAI経由で露出する。

4. AI生成物の未確認利用

AIが作った回答、契約文、提案書、コードをそのまま使うと、誤情報や権利侵害、脆弱性を持ち込む可能性がある。

生成AIセキュリティのチェックリスト

#チェック項目対策
1利用しているAIサービスを把握している部門別に棚卸しする
2入力禁止情報を定義している個人情報、秘密情報、認証情報を明記する
3承認済みAIを決めている使ってよいサービスを示す
4SaaS連携の権限を確認している共有ドライブやCRM権限を見直す
5出力レビューを決めている外部向け文書は人間確認を必須にする
6ログを残している利用者、入力、出力、参照元を追えるようにする
7インシデント時の停止手順がある管理者が利用停止できるようにする
8教育している禁止例とOK例を定期共有する

このチェックを飛ばしてAIエージェントを導入すると、操作権限までAIに渡してしまう危険がある。AIエージェント導入前にはAIエージェント本番 readiness 診断も確認したい。

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まず整えるべき社内ルール

最初から完璧な規程を作る必要はない。まずは1枚でよいので、次の項目を明文化する。

  • 使ってよいAIサービス

  • 入力してはいけない情報

  • 顧客向け・社外向けに出す前の確認者

  • AI生成物をそのまま使ってはいけない業務

  • 問題が起きたときの連絡先

  • 新しいAIサービスを使いたいときの申請先

ルールは、禁止だけでなくOK例も必要である。「社内規程の要約は可」「顧客名を伏せた文章の下書きは可」「契約文の最終判断は不可」のように、現場が判断できる粒度にする。

よくある質問

Q1. 無料版の生成AIを禁止すれば十分ですか

十分ではない。無料版の禁止に加え、承認済みサービス、入力禁止情報、ログ、出力確認、SaaS連携権限を決める必要がある。

Q2. AI議事録ツールも対象ですか

対象である。会議には顧客情報、契約情報、人事情報、未公開情報が含まれることがある。録音データ、文字起こし、要約の保管先と学習利用の有無を確認する。

Q3. セキュリティ部門がない会社はどうすべきですか

まず管理部門・情シス・経営者で最低限の利用ルールを作り、承認済みサービスを絞る。難しい場合は外部のセキュリティ顧問を使うのが現実的である。

参考情報

GXOでは、AIサービス棚卸し、入力禁止情報、SaaS連携権限、ログ、教育資料まで含めて、生成AIセキュリティを実務に落とし込みます。

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※ 既にChatGPTやClaudeを利用中の状態からでも整理できます。

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