税理士法人と IT 導入支援事業者が共同で提供する「採択後PMO サービス」は、2026 年の補助金業界で最も需要が高いモデル。本記事では、役割分担・契約条項・報酬設計・運用体制を実装モデルとして整理する。
共同サービスの全体像
提供内容
- 補助金申請支援(税理士)
- 交付申請・実績報告・効果報告PMO(IT 事業者)
- システム実装(IT 事業者)
- 会計・税務監修(税理士)
- 賃上げモニタリング(共同)
対象顧客
- 補助金採択済 or 採択見込みの中小企業
- 年商 3〜50 億円規模
役割分担マトリクス
| フェーズ | 税理士法人 | IT 事業者 | 共同 |
|---|---|---|---|
| 申請支援 | 主導 | 技術面サポート | 事業計画レビュー |
| 採択後PMO | 会計・税務監修 | 主導 | 月例レビュー |
| システム実装 | - | 主導 | 要件整理 |
| 経理処理 | 主導 | サポート | - |
| 実績報告 | 金額確認 | 書類作成 | 共同提出 |
| 効果報告 | 数値監修 | データ収集 | 共同レビュー |
| 賃上げモニタ | 月次判定 | ダッシュボード提供 | - |
契約条項の必須要素
1. no-poach 条項(最重要)
- IT 事業者は税理士顧客に税務相談等を直接提供しない
- 違反時の違約金設定
2. 別契約・別請求
- 税理士報酬と IT 事業者報酬は独立
- 紹介料一本型はNG(税理士法違反リスク)
3. 同意ベース情報共有
- 顧客書面同意取得後の情報共有
- 業務遂行に必要な最小限
4. リバース紹介
- IT 事業者経由の案件は税理士に紹介
5. 機密保持・個人情報保護
- 両者の守秘義務と整合
報酬設計の実例
小規模案件(補助金 400 万円、IT投資 600 万円)
- 税理士(申請支援 + 月次顧問):年 150 万円
- IT 事業者(実装 + PMO):年 600 万円
- 合計:年 750 万円
中規模案件(補助金 1,000 万円、IT投資 1,500 万円)
- 税理士:年 300 万円
- IT 事業者:年 1,200 万円
- 合計:年 1,500 万円
共同サービス設計を GXO とともに
no-poach 付き契約テンプレ、役割分担表、報酬設計の雛形をご提供。税理士法人と GXO の共同サービス立ち上げを伴走支援。
※ 営業電話はしません | オンライン対応可 | 相談だけでもOK
運用体制
月例ミーティング
- 税理士・IT 事業者・顧客3者
- 進捗・KPI・課題共有
共通ダッシュボード
- 案件進捗
- 証憑・KPI 可視化
年次レビュー
- 提携全体の効果測定
- 改善点抽出
まとめ
- 共同サービスは役割分担と契約整備で成立
- no-poach が最重要、紹介料一本型はNG
- 中規模案件で年 1,500 万円の共同売上モデル
FAQ
Q1. 契約書作成の費用は?
弁護士レビュー込みで 20〜50 万円。GXO テンプレ提供で圧縮可能。
参考情報
- 税理士法第52条、司法書士法第24条
- 中小企業庁認定経営革新等支援機関制度
GXO実務追記: 補助金・PMOで発注前に確認すべきこと
この記事のテーマは、単なるトレンド紹介ではなく、補助対象、申請準備、見積、採択後の実行体制を決めるための検討材料です。検索で情報収集している段階でも、発注前に次の観点を整理しておくと、見積もりのブレ、手戻り、ベンダー依存を減らせます。
まず決めるべき3つの論点
| 論点 | 確認する内容 | 未整理のまま進めた場合のリスク |
|---|---|---|
| 目的 | 売上拡大、工数削減、リスク低減、顧客体験改善のどれを優先するか | 成果指標が曖昧になり、PoCや開発が終わっても投資判断できない |
| 範囲 | 対象部署、対象業務、対象データ、対象システムをどこまで含めるか | 見積もりが膨らむ、または重要な連携が後から漏れる |
| 体制 | 自社責任者、現場担当、ベンダー、保守運用者をどう置くか | 要件確認が遅れ、納期遅延や品質低下につながる |
費用・期間・体制の目安
| フェーズ | 期間目安 | 主な成果物 | GXOが見るポイント |
|---|---|---|---|
| 事前診断 | 1〜2週間 | 課題整理、現行確認、投資判断メモ | 目的と範囲が商談前に整理されているか |
| 要件定義 / 設計 | 3〜6週間 | 要件一覧、RFP、概算見積、ロードマップ | 見積比較できる粒度になっているか |
| PoC / MVP | 1〜3ヶ月 | 検証環境、効果測定、リスク評価 | 本番化判断に必要な数値が取れるか |
| 本番導入 | 3〜6ヶ月 | 本番環境、運用設計、教育、改善計画 | 導入後の運用責任と改善サイクルがあるか |
発注前チェックリスト
- [ ] 補助対象経費と対象外経費を事前に切り分けたか
- [ ] 採択前にRFP、見積、業務要件、投資目的を揃えたか
- [ ] 採択後90日で発注、要件定義、開発、検収を進める体制があるか
- [ ] 補助金ありきではなく、補助金がなくても投資すべき理由を整理したか
- [ ] 申請書の効果指標を、売上、工数削減、品質、セキュリティで説明できるか
- [ ] ベンダーと申請支援者の役割分担を明確にしたか
参考にすべき一次情報・公的情報
上記の一次情報は、社内稟議やベンダー比較の根拠として使えます。一方で、公開情報だけでは自社の現行システム、業務フロー、データ状態、予算制約までは判断できません。記事で一般論を把握した後は、自社条件に落とした診断が必要です。
GXOに相談するタイミング
次のいずれかに当てはまる場合は、記事を読み進めるだけでなく、早めに相談した方が安全です。
- 見積もり依頼前に、要件やRFPの粒度を整えたい
- 既存ベンダーの提案が妥当か第三者視点で確認したい
- 補助金、AI、セキュリティ、レガシー刷新が絡み、判断軸が複雑になっている
- 社内稟議で費用対効果、リスク、ロードマップを説明する必要がある
- PoCや診断で終わらせず、本番導入と運用改善まで進めたい
税理士法人 × IT 導入支援事業者の共同サービス設計2026|補助金採択後PMO の実装モデルを自社条件で診断したい方へ
GXOが、現状整理、RFP/要件定義、費用対効果、ベンダー比較、導入ロードマップまで実務目線で確認します。記事の一般論を、自社の投資判断に使える形へ落とし込みます。
※ 初回相談では営業資料の説明よりも、現状・課題・判断材料の整理を優先します。