AI導入やデジタル化に補助金を使う場合、申請期限に合わせて急ぎたくなる。しかし、要件定義を削ると、採択後に「何を作るのか」「どのデータを使うのか」「誰が運用するのか」が曖昧なまま進んでしまう。
システム開発の見積書を読む技術では、見積比較の落とし穴を扱っている。本記事では、補助金案件で要件定義費を削ってはいけない理由に絞る。
要件定義で決めること
| 項目 | 決める内容 |
|---|---|
| 業務範囲 | AIで処理する業務と人が残す業務 |
| データ | 使うデータ、使わないデータ、更新方法 |
| 権限 | 誰が見られるか、誰が実行できるか |
| KPI | 削減時間、件数、品質、売上貢献 |
| 保守 | 導入後の改善、障害対応、問い合わせ |
| 検収 | 何を満たせば完了か |
AIは作って終わりではなく、業務運用に入ってから改善する。要件定義で運用まで決める必要がある。
削ると起きる失敗
1. データが使えない
必要なデータが紙、PDF、古いシステムに散らばり、AIに渡せる状態ではないケースがある。
2. 効果を説明できない
補助金を使うなら、導入効果を説明できるKPIが必要である。申請時の期待効果と運用後の測定方法をつなげる。
3. 保守費が抜ける
AIはモデル、データ、プロンプト、業務ルールの変化に合わせて調整が必要になる。補助金DX支援では、申請と実装を分けて設計する。
よくある質問
Q1. 要件定義だけ先に依頼できますか
可能である。開発会社選定前に要件定義を行うと、相見積の比較もしやすくなる。
Q2. 補助対象になるかはどう判断しますか
制度や公募要領で異なるため、公式情報と支援機関に確認する必要がある。記事だけで適用可否を断定してはいけない。
Q3. まず何を用意すべきですか
現行業務フロー、対象データ、困っている作業、期待する効果、運用担当者を整理し、概算見積もりで範囲を確認する。
参考情報
- 中小企業庁 IT導入補助金関連情報:https://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/hojyokin/it.html
- 北海道経済産業局「デジタル化・AI導入補助金2026」:https://www.hkd.meti.go.jp/hokcm/digital_ai2026/index.htm