「A拠点とB拠点、どっちが生産性高いの?」 「うーん、比べたことないから分からないですね…」
複数の拠点があるのに、比較していない。 どの拠点が優秀で、どの拠点に課題があるのか、分からない。
比較しなければ、改善のポイントも見えてきません。
なぜ拠点間の比較ができていないのか
理由①:データの取り方が違う
拠点ごとに、データの取り方が違います。
A拠点は「1時間あたり出荷件数」で計測。 B拠点は「1人あたり出荷行数」で計測。 C拠点は、そもそも計測していない。
定義が揃っていないので、比較できません。
理由②:比較する習慣がない
「各拠点が頑張っていればいい」
こうした考えで、拠点間の比較をしてこなかった。 比較することで、競争意識が生まれることを避けたい。
しかし、比較しなければ、全体としての改善は進みません。
理由③:比較すると「言い訳」が始まる
「うちは物量が多いから」 「うちは扱う商品が特殊だから」 「うちはスタッフの経験が浅いから」
比較されると、数字が悪い拠点から言い訳が出てくる。 それを嫌って、比較を避けている。
しかし、言い訳を許していては、改善は進みません。

拠点間比較のメリット
メリット①:課題が明確になる
全拠点の中で、どこが課題を抱えているか明確になります。
「B拠点の生産性だけ、他より20%低い」
これが分かれば、B拠点に重点的にリソースを投入できます。
メリット②:良いやり方が見つかる
生産性が高い拠点には、何か理由があるはずです。
「A拠点はなぜ生産性が高いのか?」を分析すれば、良いやり方が見つかります。
それを他の拠点に展開すれば、全体の底上げができます。
メリット③:目標設定ができる
比較があれば、目標設定ができます。
「A拠点並みの生産性を目指す」 「全拠点平均を10%上回る」
具体的な目標があれば、現場のモチベーションも上がります。
メリット④:経営判断の材料になる
どの拠点を拡大するか、どの拠点を縮小するか。
拠点間の比較データがあれば、経営判断の材料になります。
「生産性の高いA拠点を拡大し、低いC拠点は統合を検討」
データに基づく判断が可能になります。
比較すべき指標
指標①:人時生産性
最も基本的な指標です。
人時生産性 = 処理量 ÷ 総労働時間
1時間あたりどれくらいの処理ができているか。 拠点の効率を測る基本指標です。
指標②:欠勤率
スタッフの欠勤率を比較します。
欠勤率が高い拠点は、職場環境に問題があるかもしれません。 改善のヒントが見つかる可能性があります。
指標③:残業率
残業がどれくらい発生しているか。
残業が多い拠点は、人員配置に問題があるか、業務効率が低い可能性があります。
指標④:品質(誤出荷率など)
品質に関する指標も比較しましょう。
品質が低い拠点は、何が原因か分析する必要があります。 生産性を追求するあまり、品質を犠牲にしていないかチェックできます。
指標⑤:人件費単価
1件あたり(または1個あたり)の人件費を比較します。
人時生産性が高くても、時給が高ければ人件費単価は上がります。 コスト観点での比較も重要です。
比較を公平に行うための工夫
工夫①:条件を揃える
単純に数字を比較すると、不公平になることがあります。
「うちは商品が重いから」 「うちは出荷件数が多いから」
こうした言い訳を排除するために、条件を揃えて比較しましょう。
同じ期間で比較する
同じ定義で計測する
物量や商材の違いを考慮した補正をかける
工夫②:ランキングではなく推移を見る
「A拠点が1位、B拠点が2位、C拠点が3位」
こうしたランキングは、下位拠点のモチベーションを下げることがあります。
それよりも、「各拠点の推移」を見ましょう。
「B拠点は、先月より10%改善した」
他拠点との比較だけでなく、過去の自分との比較も大切です。
工夫③:良い拠点を褒め、悪い拠点を責めない
比較の目的は、良い拠点を見つけて学ぶこと。
悪い拠点を責めることが目的ではありません。
「A拠点、素晴らしい!どうやってるの?」 「B拠点、一緒に改善策を考えよう」
前向きな文化を作ることが大切です。

比較結果の活用方法
活用①:ベストプラクティスの共有
生産性が高い拠点のやり方を分析し、他拠点に共有しましょう。
「A拠点では、こういう工夫をしている」 「それを他拠点でも試してみよう」
良いやり方を横展開することで、全体の底上げができます。
活用②:改善プロジェクトの立ち上げ
課題がある拠点には、改善プロジェクトを立ち上げましょう。
「B拠点の生産性向上プロジェクト」
原因を分析し、対策を立て、実行する。 本部がサポートしながら、一緒に改善を進めます。
活用③:目標設定と進捗管理
比較データを基に、各拠点の目標を設定しましょう。
「B拠点は、3ヶ月後にA拠点並みの生産性を目指す」
目標があれば、進捗を管理できます。 定期的にチェックし、必要に応じてフォローします。
まとめ:比較しなければ改善は始まらない
拠点間の比較は、改善の第一歩です。
どこが優秀で、どこに課題があるか。 良いやり方は何か、なぜ差が生まれているのか。
これが分かれば、具体的な改善アクションが見えてきます。
「比較されるのは嫌だ」という気持ちは分かります。 しかし、比較しなければ、いつまでも改善は始まりません。
前向きな比較で、全拠点を底上げしていきましょう。
関連記事
拠点間の比較・分析にお悩みの方へ
現クラ(現ちゃん)では、複数拠点のデータを比較・分析できる仕組みを提供しています。
拠点間の生産性比較ダッシュボードs
指標の定義を統一したデータ収集
推移の可視化と目標管理
まずは15分、お気軽にご相談ください。
この記事についてもっと詳しく知りたい方へ
GXOでは、DX・業務改善に関する詳しい資料を無料で提供しています。導入事例や成功事例、具体的な導入手順を詳しく解説しています。



