「A 拠点ではこうやってるけど、B 拠点は違うやり方だよね」 「C 拠点のあのやり方、うちでも取り入れたいな」
同じ会社なのに、拠点ごとにやり方がバラバラ。
シフトの作り方が違う。 入退場の記録方法が違う。 報告のフォーマットが違う。
良いやり方があっても、共有されない。 比較しようにも、データの形式が揃っていない。
この「バラバラ」を、どうにかできないでしょうか。
なぜ拠点ごとにバラバラになるのか
理由 ①:拠点ができた時期が違う
古い拠点と新しい拠点で、やり方が違うことがあります。
古い拠点は、昔からのやり方を継続。 新しい拠点は、新しいやり方を導入。
統一する機会がないまま、バラバラが続いています。
理由 ②:拠点長の裁量に任されている
「やり方は、各拠点に任せる」
拠点の自主性を尊重するあまり、統一されていないケースがあります。
拠点長が変わるたびに、やり方も変わる。 良いやり方が属人化して、継承されない。
理由 ③:統一するコストを避けている
「今さら統一するのは大変だから」
バラバラなのは分かっているけれど、統一するには手間がかかる。 今のやり方で回っているから、変える必要がない。
こうした判断で、バラバラが放置されています。

バラバラだと、何が起きるか
比較・分析ができない
拠点間の生産性を比較したい。
しかし、データの取り方が違うので、比較できない。
A 拠点は「出荷件数」で計測。 B 拠点は「出荷行数」で計測。 C 拠点は計測していない。
これでは、どの拠点が優秀か、判断できません。
良いやり方が共有されない
ある拠点で効果的なやり方が見つかった。
しかし、他の拠点には共有されない。 なぜなら、やり方が違いすぎて、そのまま適用できないから。
良いノウハウが、拠点内に閉じてしまいます。
人の異動が難しい
拠点間で人を異動させたい。
しかし、やり方が違うので、慣れるまで時間がかかる。 異動するたびに、「うちのやり方」を覚え直す必要がある。
柔軟な人員配置の妨げになります。
本部の管理コストが高い
各拠点からの報告を、本部で集約する。
しかし、フォーマットがバラバラなので、読み解くのに時間がかかる。 比較可能な形に加工し直す作業も発生する。
本部の管理コストが、どんどん膨らんでいきます。

標準化のアプローチ
アプローチ ①:何を統一するか決める
全てを統一する必要はありません。
拠点ごとの事情があり、ローカルルールが必要な部分もある。
まずは、「何を統一すべきか」を明確にしましょう。
統一すべきもの(例)
データの定義(生産性の計算方法など)
報告のフォーマット
基本的な業務プロセス
システムの使い方
拠点に任せるもの(例)
休憩時間の取り方
細かな作業の順序
拠点独自の改善活動
アプローチ ②:ベストプラクティスを特定する
統一する際、どのやり方に合わせるか。
「本部が決めた方法」を押し付けるのではなく、「最も効果的な方法」を特定しましょう。
各拠点のやり方を比較する。 最も成果が出ているやり方を特定する。 それを標準として採用する。
現場の納得感も高まります。
アプローチ ③:段階的に進める
一度に全てを統一しようとすると、現場の負担が大きくなります。
まずは優先度の高いものから。 効果を確認しながら、順次拡大していく。
段階的なアプローチで、無理なく進めましょう。
アプローチ ④:システムで標準化を支える
人の努力だけで統一を維持するのは難しい。
システムを導入し、「このやり方でしか記録できない」状態を作れば、自然と統一されます。
入退場は、このシステムで記録する。 報告は、このフォーマットで入力する。
システムがルールを強制すれば、バラバラに戻ることを防げます。
標準化を進める際の注意点
注意 ①:現場の意見を聞く
本部が一方的に決めると、現場の反発を招きます。
なぜこのやり方にするのか、理由を説明する。 現場からの意見を取り入れる。 改善提案を受け付ける仕組みを作る。
現場を巻き込んで進めることが大切です。
注意 ②:例外ルールを設ける
「絶対にこのやり方」と決めすぎると、柔軟性がなくなります。
拠点固有の事情がある場合、例外を認める余地を残す。 ただし、例外が増えすぎないようにルールを設ける。
適度な柔軟性を持たせましょう。
注意 ③:定期的に見直す
一度決めたルールも、状況の変化に応じて見直しが必要です。
定期的にルールの有効性を確認する。 現場からのフィードバックを集める。 必要に応じて改訂する。
標準化は、一度やって終わりではありません。
まとめ:標準化は「全体最適」への第一歩
拠点ごとのバラバラを統一することは、全体最適への第一歩です。
比較・分析ができるようになる。 良いやり方が共有できる。 人の異動が柔軟にできる。 本部の管理コストが下がる。
これらのメリットは、標準化によって初めて実現できます。
「うちのやり方」へのこだわりを少し緩めて、全体で最適なやり方を目指す。
そんな視点で、標準化を進めてみませんか。
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