人時生産性とは「成果 ÷ 総人時」で算出する物流倉庫の重要KPIであり、成果の定義と稼働時間の記録さえ揃えばすぐに測定を始められます。しかし「改善したいが、現在の数値を把握できていない」という声は多く、改善方法を考える前にまず正しく測定することが第一歩です。
この記事でわかること
人時生産性の計算方法と必要データの揃え方
4ステップの測定手順と工程別分析のコツ
よくある測定ミスと改善アクションへのつなげ方
そもそも人時生産性とは
人時生産性とは「1人が1時間で生み出す成果」を数値化したKPIです。たとえば出荷1,200件÷60人時なら20件/人時となります。人件費比率の高い物流倉庫では、この指標の把握がコスト削減に直結します。
測定の手順|4つのステップ

STEP1:成果の定義を決める
最初に「何を成果とするか」を決めます。出荷件数が一般的ですが、処理行数やケース数が合う拠点もあります。「現場スタッフが自分たちの努力で変えられる指標か」が選定のポイントです。
STEP2:稼働時間を正しく記録する
入退場データからの計算が最も正確ですが、紙やExcel管理では記録漏れに注意が必要です。ある物流センターではクラウド型勤怠管理への切り替えで帳簿との乖離が月間約50時間分是正されました。休憩時間を含めるかで数値が変わるため、基準は最初に統一しましょう。
STEP3:計算方法に沿って数値化する
データが揃ったら「成果 ÷ 総人時」で計算します。重要なのは自拠点の推移を追うこと。先週・先月との比較が改善の起点になります。
STEP4:継続測定で推移を追う
日次・週次・月次で継続測定し推移を可視化します。「月曜午前は入荷集中で下がる」といった傾向が見えれば、「2名増員→生産性10%改善を確認→翌週も継続」のようにPDCAを回せます。
工程別の分析で改善ポイントを特定する

全体だけでなく工程別に測定するとボトルネックを特定できます。ある物流センターでは梱包工程の生産性が他工程の半分以下と判明し、資材配置の変更とマニュアル整備で3か月で約40%向上、全体も15%改善しています。
よくある測定ミス3選
1つ目は休憩時間の計上基準のブレです。拘束時間か実稼働時間かを日によって変えると推移比較ができません。
2つ目は成果指標の混在です。月ごとに出荷件数とケース数を変えると比較不能になります。
3つ目は繁忙期だけの比較です。閑散期を含めた通年分析や同条件での比較が正確な把握につながります。
測定前のセルフチェックリスト
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成果指標と記録方法は決まっているか:拠点に合った指標を選び、全スタッフの稼働時間を正確に記録できるか確認する
計上ルールは統一されているか:休憩時間・雇用形態別の計算・異常値除外を事前に決める
測定頻度と共有先は明確か:日次・週次・月次と報告先を決めておく
よくある質問(FAQ)
Q. 人時生産性の目安は?
業種や拠点特性により一律の目安はありません。自拠点の過去データとの比較が重要です。
Q. パート・派遣はどう計算する?
雇用形態を問わず全員の稼働時間を合算します。正社員だけだと人員増減が反映されません。
Q. 工程別と全体、どちらが先?
まず全体で改善余地を把握し、次に工程別へ分解するのがおすすめです。
まとめ
人時生産性の改善は正確な測定から始まります。計算式「成果 ÷ 総人時」でまずは出荷件数ベースからスタートし、工程別分析に発展させましょう。測定結果をもとに人員配置やシフトを見直し、PDCAを回すことが改善方法の実行につながります。
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まずは3問でセルフ診断
以下に1つでも当てはまるなら、測定の仕組みを見直すタイミングです。
人時生産性を数値で即答できない
稼働時間の記録がExcelや紙に頼っている
工程別の生産性を比較したことがない
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