問い合わせ対応の待ち時間と顧客満足度|調査データで解説
GXO株式会社の上田です。
「電話がなかなかつながらない」「問い合わせフォームを送ったのに返信が遅い」——こうした顧客の不満は、今や企業の収益を直撃するリスク要因となっています。
顧客満足度調査で実績のあるJ.D. パワーの調査によると、コールセンターや有人チャットにおいて、オペレーターとやりとりを開始するまでの待ち時間が「3分」を超えると、顧客満足度が大きく低下することが明らかになっています。たった3分で、です。
参考:J.D. パワー「2022年カスタマーセンターサポート満足度調査<金融業界編>」
結論から言えば、問い合わせ対応の待ち時間は「3分」と「24時間」が顧客満足度の分岐点です。
電話・チャット:待ち時間3分を超えると満足度が大きく低下し、5割超の顧客が購入をやめる
メール・フォーム:1時間以内の回答が満足度向上の鍵、24時間を超えると7割が「我慢の限界」
解決策:FAQ拡充・AIチャットボット導入・体制最適化の3段階で改善可能
本コラムでは、問い合わせ対応の待ち時間が顧客満足度、ひいては企業の売上や顧客維持率にどのような影響を与えるのかを、最新の調査データとともに解説します。経営者・部門責任者の方が「このままではまずい」と気づき、具体的な次の一手を打てるよう、チェックリストや改善ロードマップも併せてご紹介します。
待ち時間の長さが引き起こす「見えない損失」——今、御社に起きていること
要点:待ち時間の長さは「顧客離反」「ロイヤルティ低下」「従業員離職」という3つの見えない損失を企業にもたらしています。
まず結論からお伝えします。問い合わせ対応における待ち時間の長さは、以下の「見えない損失」を企業にもたらしています。
顧客離反と売上機会の損失
モビルス株式会社が2024年に実施した「お客さま窓口の利用実態調査」によると、お客さま窓口への不満トップは「つながらない・待たされる」で40.9%を占めています。そして、窓口対応への不満を感じた顧客の5割強が、その企業の商品・サービスの購入をやめた経験があると回答しています。
参考:モビルス株式会社「第5回 お客さま窓口の利用実態調査(2024)」
https://mobilus.co.jp/press-release/41421
つまり、待ち時間が長いだけで、御社は「本来得られるはずだった売上」を失い続けている可能性があります。ある中堅EC事業者では、問い合わせ対応の平均待ち時間を5分から1分30秒に短縮したところ、月間の購入完了率が12%向上し、年間売上で約3,000万円の増収につながった事例もあります。
顧客ロイヤルティと推奨意向の低下
J.D. パワーの2023年調査では、問い合わせ時の負担感と顧客行動の関係が明らかにされています。問い合わせに「労力がかからなかった」と感じた顧客の66%が「今後も商品・サービスを利用したい」と回答したのに対し、「労力がかかった」と感じた顧客ではわずか19%に留まりました。推奨意向についても同様で、低負担の顧客は48%が「他者に勧めたい」と答えたのに対し、高負担の顧客は10%に過ぎません。
参考:J.D. パワー「2023年カスタマーセンターサポート満足度調査<金融業界編>」
この数字が示すのは、「待たされる」という体験が、単なる不快感にとどまらず、継続利用意向や口コミにまで影響を与えるという事実です。特にBtoBサービスでは、一度失った信頼を取り戻すのに多大なコストがかかります。
従業員の疲弊と離職リスク
待ち時間の問題は顧客だけでなく、現場のオペレーターにも影響を及ぼします。「コールセンター白書2019」によれば、コールセンターのオペレーターは1年以内に約3割が離職しています。長時間待たされた顧客はストレスが高まった状態で電話に出るため、クレーム対応の難易度が上がり、オペレーターの精神的負担が増大します。これが離職率の高さ、そして採用・教育コストの増加という悪循環を生んでいます。
「たった3分」で何が起きるのか——調査データが示す待ち時間と満足度の相関

要点:電話・チャットは「3分」、メール・フォームは「1時間」と「24時間」が顧客満足度の分岐点です。
ここからは、具体的な調査データをもとに、待ち時間と顧客満足度の関係を詳しく見ていきましょう。
電話・有人チャット:「3分」が分岐点
先述のJ.D. パワー2022年調査では、コールセンターと有人チャットの両方において、オペレーターとやりとりを開始するまでの待ち時間が「3分」を超えると顧客満足度が大きく低下することが確認されています。また、待ち時間が3分以上かかったという回答が前年から増加している企業では、満足度スコアが大きく低下していました。
法人向けテクニカルサポートにおいては、J.D. パワーの2024年調査で「待ち時間が5分を超えると満足度が大きく低下する」という結果が出ています。さらに、総合満足度への影響度が最も大きいファクターは「電話のつながりやすさ」(24%)であり、応対の丁寧さ(20%)や製品知識(18%)を上回っています。
参考:J.D. パワー「2024年法人向けテクニカルサポートコールセンター満足度調査」
これは重要な示唆です。多くの企業が「応対品質の向上」に投資していますが、実は「つながりやすさ」という基本的な要素が最も満足度に影響しているのです。
問い合わせフォーム・メール:「1時間」と「24時間」の壁
カスタマーサポートツール「Tayori」を提供するPR TIMESが実施した調査(2018年、対象853名)では、問い合わせフォームからの回答について興味深い結果が出ています。「1時間以内」に回答があった場合、49.8%の顧客が「対応が早い」と感じます。しかし、「1時間超〜24時間以内」になると、「早い」と感じる人は34.4%に減少します。そして「24時間」を超えると、70.5%が「我慢の限界」と回答しています。
参考:PR TIMES「お問い合わせフォーム対応時間に関するアンケート」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000862.000000112.html
つまり、問い合わせフォーム経由でも「1時間以内」の回答が顧客満足度向上のターニングポイントとなり、24時間を超えると顧客の不満が臨界点に達するということです。
「正確さ」×「スピード」の相乗効果
リックテレコムの「コンタクトセンター白書2020」では、顧客満足度における「正確さ」と「スピード」の関係が数値化されています。オペレーターの回答が「正確」かつ「スピーディ」だった場合、顧客満足度は95%に達します。しかし、いずれかが期待値を下回ると満足度は62.3%に低下し、32.7ポイントもの差が生じます。
このデータは、単に早く応答すれば良いというわけではなく、「正確な回答」を「迅速に」提供することが重要であることを示しています。
【業種別】待ち時間が与える影響の違い
要点:業種によって顧客の期待値と待ち時間の影響度は異なり、自社の業態に合った対策が必要です。
待ち時間の影響は業種によって異なります。御社の業態ではどの程度の影響があるのか、以下を参考に考えてみてください。
EC・通販業界では、購買意欲が高まっているタイミングで問い合わせが発生することが多いため、待ち時間の影響が売上に直結しやすい特徴があります。「今すぐ買いたい」という顧客が電話やチャットでつながらなければ、そのまま競合サイトに流れてしまいます。特に夜間・休日の問い合わせ対応が売上を左右するケースが多く、24時間対応のチャットボット導入効果が高い業種です。
製造業・BtoB企業では、問い合わせ内容が技術的・専門的であることが多く、「正確さ」と「スピード」の両立が求められます。待ち時間が長いと「この会社は対応が遅い」という印象がそのまま取引判断に影響することもあります。特に既存顧客からの問い合わせ対応が遅れると、リピート発注や追加案件の機会損失につながりやすい傾向があります。
SaaS・サブスクリプション型サービスでは、契約継続率(リテンション)が事業の生命線となるため、問い合わせ対応の品質が解約率に直結します。「問い合わせてもすぐに解決しない」という体験が積み重なると、契約更新時の離脱リスクが高まります。逆に、待ち時間を短縮し即座に問題解決できる体制を整えれば、顧客満足度向上からアップセル・クロスセルにつなげることも可能です。
現場で起きている典型的な失敗パターン
要点:放棄呼の増加、クレーム連鎖、時間外対応の空白、属人化、データ不在——この5つが代表的な失敗パターンです。
待ち時間の問題は、様々な形で企業に損害をもたらしています。以下は、私たちがお客様企業から伺う典型的な失敗パターンです。御社に当てはまるものがないか、確認してみてください。
パターン1:放棄呼(ほうきこ)の増加による機会損失
電話がつながる前に顧客が諦めて切ってしまう「放棄呼」は、直接的な機会損失です。NTTコムオンラインの調査では、コールセンターに電話したものの、待ち時間や音声ガイダンスの煩雑さからオペレーターとの会話を断念した経験がある顧客が54%に上ることが分かっています。
参考:NTTコム オンライン「コールセンターに電話をかける前の顧客行動」
https://www.nttcoms.com/service/mobileweb/column/20220105/
もし御社のコールセンターが「つながりにくい」状態にあるなら、毎日どれだけの見込み顧客を逃しているか、考えてみてください。
パターン2:クレーム対応の連鎖と対応コストの増大
待ち時間が長くなると、顧客は電話がつながった時点ですでにストレスを感じています。本来は単純な問い合わせだったはずが、待たされた不満からクレームに発展するケースは珍しくありません。クレーム対応には通常の数倍の時間とスキルが必要となり、オペレーターの負担増、対応時間の長期化、二次対応(エスカレーション)の増加という悪循環に陥ります。
パターン3:「時間外対応の空白」による顧客離れ
営業時間内にしか対応できない体制では、夜間や休日に問い合わせたい顧客のニーズに応えられません。特にECサイトやBtoC向けサービスでは、購買検討のタイミングが営業時間外であることも多く、その瞬間に回答が得られなければ顧客は競合他社に流れてしまいます。
パターン4:対応品質のばらつきと属人化
忙しい時間帯には対応が雑になり、余裕のある時間帯には丁寧——このようなばらつきは顧客体験を損ないます。また、「あの人でないと対応できない」という属人化が進むと、担当者の不在時に待ち時間が急増するリスクがあります。
パターン5:データに基づかない「勘と経験」の運用
多くの中小企業では、入電数の予測や人員配置を「過去の経験」に頼っています。しかし、季節変動やキャンペーン時期の影響を正確に把握できていなければ、繁忙期に人員が足りず、閑散期に人員が余るという非効率が生じます。ある製造業では、過去1年分の入電データを分析し、曜日・時間帯別の人員配置を最適化したところ、応答率が75%から92%に改善し、放棄呼が月間200件以上減少した事例があります。
なぜ待ち時間は長くなるのか——原因は「構造」にある
要点:待ち時間の根本原因は「体制」「設計」「運用」「データ」の4つの構造的問題にあります。
待ち時間の問題を「人手不足だから仕方ない」で片付けてしまうのは危険です。根本原因は、多くの場合「構造」にあります。
体制の問題:人員配置と予測の不整合
入電数の予測が不正確なために、ピーク時間帯に人員が足りず、閑散時間帯に人員が余るという非効率が生じています。また、採用難が続くコールセンター業界では、そもそも必要な人数を確保できていないケースも少なくありません。
設計の問題:顧客導線の最適化不足
WebサイトのFAQが充実していない、あるいは見つけにくいために、本来自己解決できるはずの問い合わせまでコールセンターに集中しています。J.D. パワーの調査でも、自己解決型チャネル(FAQ、AIチャットボット)の利用促進が待ち時間短縮の鍵として指摘されています。
運用の問題:業務効率化の遅れ
オペレーターが問い合わせのたびに複数のシステムを参照したり、過去の対応履歴を手動で検索したりしていては、1件あたりの対応時間(AHT:Average Handling Time)が長くなります。情報の一元管理ができていないと、対応品質にもばらつきが出ます。
データの問題:可視化と改善サイクルの欠如
応答率、平均応答時間(ASA)、放棄呼率といったKPIを定期的にモニタリングしていなければ、問題が深刻化するまで気づけません。また、よくある問い合わせの傾向分析ができていないと、FAQの拡充やボット化の優先順位も決められません。
【自己診断】御社の問い合わせ対応、チェックリスト
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要点:12項目のチェックリストで自社の現状を診断し、4項目以上該当すれば改善が急務です。
以下のチェックリストで、御社の現状を診断してみてください。当てはまる項目が多いほど、待ち時間による機会損失リスクが高い状態です。
応答品質に関するチェック
□ 電話の平均応答時間(ASA)が20秒を超えている
□ 応答率が90%を下回ることがある
□ 問い合わせフォームへの初回返信が24時間を超えることがある
□ 営業時間外の問い合わせに対応できていない
体制・運用に関するチェック
□ ピーク時間帯の入電数を正確に予測できていない
□ オペレーターの離職率が高い(年間30%以上)
□ 特定の担当者に問い合わせ対応が集中している
□ 顧客情報や対応履歴が複数のシステムに分散している
自己解決環境に関するチェック
□ FAQページのアクセス数や解決率を計測していない
□ チャットボットを導入していない、または導入したが活用されていない
□ 顧客が自分で解決できる仕組み(マイページ、ステータス確認など)が不十分
□ 「よくある問い合わせ」の傾向を分析できていない
4項目以上に該当する場合は、待ち時間の問題が顧客満足度と売上に影響を与えている可能性が高いと考えられます。
改善の優先順位——今週・今月・四半期でやるべきこと
要点:「今週は現状把握」「今月は短期施策」「四半期で構造改革」の3ステップで段階的に改善を進めます。
待ち時間の改善は一朝一夕には進みませんが、優先順位を明確にすることで効率的に取り組めます。
【今週やること】現状把握と緊急対応
まずは現在のKPIを確認することから始めましょう。応答率、平均応答時間、放棄呼率、一次解決率を把握し、どこに問題があるのかを特定します。次に、ピーク時間帯と閑散時間帯を特定し、よくある問い合わせTOP10をリストアップします。応答率が著しく低い時間帯がないか確認し、シフト調整で対応できないか検討することで、短期間でも改善効果が期待できます。
【今月やること】短期的な改善施策
FAQページの拡充と導線改善に着手します。よくある問い合わせTOP10を優先的に追加し、IVR(音声自動応答)の設定を見直して適切な振り分けができているかを確認します。問い合わせフォーム送信後の自動返信メールにFAQへのリンクを追加するだけでも、自己解決率の向上が期待できます。また、営業時間外対応の選択肢として、折り返し予約やチャットボット導入を検討します。
【四半期でやること】中長期的な構造改革
AIチャットボットの導入・拡充を段階的に進めます。最初から完璧を目指すのではなく、まずは問い合わせの多いカテゴリから対応範囲を広げていくアプローチが現実的です。並行して、顧客情報・対応履歴の一元管理システムの導入を検討し、入電数予測と人員配置の最適化を過去データの分析に基づいて進めます。最終的には、電話、チャット、メール、SNSを統合管理するオムニチャネル対応の設計を目指します。
3つの対策パターン——御社に合った改善アプローチ

要点:「最小改善」「段階改善」「刷新」の3パターンから、自社の投資余力と目標に合ったアプローチを選択します。
待ち時間の改善には、御社の現状と投資余力に応じた複数のアプローチがあります。
パターン1:最小改善——既存資源の最適化
投資を最小限に抑えながら、今ある資源で改善を図るアプローチです。主な施策としては、FAQページの拡充と検索性の改善、IVR(音声自動応答)のメニュー最適化、シフト管理の見直しによるピーク時間帯の人員増強、オペレーター向けナレッジベースの整備があります。
期待効果としては、応答率の5〜10%改善が見込め、コストをかけずに短期間で着手可能です。予算が限られている企業や、まずは小さく始めたい企業におすすめのアプローチです。
パターン2:段階改善——AI・自動化の部分導入
AIチャットボットや自動化ツールを部分的に導入し、段階的に効果を検証しながら拡大していくアプローチです。FAQ対応型AIチャットボットの導入(Webサイト、LINE公式アカウントなど)、営業時間外の自動応答システムの構築、SMSによるビジュアルIVR(Webページへの誘導)の導入、問い合わせ分類と優先度判定の自動化などが主な施策となります。
大手通信事業者のお客さまセンターでは、LINEアカウントのチャットボット完結率85%を達成し、年間約2万4,000時間の業務工数削減を実現しています。また、顧客満足度も84%に到達しました。効果を検証しながら進めたい企業や、リスクを抑えてDXに取り組みたい企業におすすめです。
参考:KDDI法人「AIチャットボットの特徴や活用事例・成功事例をわかりやすく解説」
https://biz.kddi.com/content/column/smartwork/what-is-chatbot/
パターン3:刷新——カスタマーサポート体制の全面再構築
顧客接点全体を再設計し、AIと人の最適な役割分担を実現するアプローチです。中長期的な競争優位を構築したい企業に適しています。主な施策としては、生成AI活用による高度なAIカスタマーサポートの構築、オムニチャネル対応プラットフォームの導入(電話、チャット、メール、SNSの統合)、CRMとの連携による顧客情報・対応履歴の一元管理、AIによる問い合わせ内容の自動分類、回答候補の提示、感情分析、予測分析に基づく入電数予測と最適人員配置があります。
期待効果としては、問い合わせ対応の大幅な自動化(50%以上の問い合わせをAIで完結)、24時間365日の即時対応体制の実現、オペレーターの負担軽減と専門性の高い業務への集中、顧客データの蓄積・活用による継続的な改善サイクルの確立が見込めます。顧客体験を競争優位の源泉としたい企業や、カスタマーサポートを「コストセンター」から「プロフィットセンター」に転換したい企業におすすめです。
よくある質問(Q&A)
Q1:待ち時間の改善にはどのくらいの期間がかかりますか?
改善の範囲によって異なります。FAQの拡充やシフト調整といった「最小改善」であれば1〜2ヶ月で効果が出始めます。AIチャットボットの導入を含む「段階改善」では3〜6ヶ月、カスタマーサポート体制の全面再構築となると6ヶ月〜1年程度を見込む必要があります。ただし、段階的に進めることで、早い段階から部分的な効果を実感できます。
Q2:AIチャットボットを導入すれば、すぐに待ち時間は短縮できますか?
AIチャットボットは有効な手段ですが、導入しただけで劇的に改善するわけではありません。効果を最大化するには、よくある問い合わせの分析、回答シナリオの設計、継続的なチューニングが必要です。導入初期は「よくある質問TOP20」に絞って対応範囲を設定し、段階的に拡大していくアプローチが成功の鍵です。
Q3:中小企業でも大企業と同じような改善効果は期待できますか?
むしろ中小企業の方が改善効果を実感しやすいケースもあります。大企業に比べて意思決定が早く、組織横断的な施策を実行しやすいためです。また、問い合わせ件数が比較的少ない段階でAIチャットボットを導入すれば、オペレーターの負担軽減効果が顕著に表れます。重要なのは、自社の規模と課題に合った施策を選ぶことです。
Q4:待ち時間を短縮すると、対応品質が下がりませんか?
「スピード」と「品質」はトレードオフではありません。むしろ、FAQの整備やナレッジベースの構築によって、オペレーターが迷わず正確な回答ができるようになり、対応時間の短縮と品質向上を同時に実現できます。調査データでも、「正確かつスピーディ」な対応が最も顧客満足度を高めることが示されています。
Q5:まず何から始めればよいですか?
最初の一歩は「現状把握」です。応答率、平均応答時間、放棄呼率、よくある問い合わせTOP10を把握することで、どこに問題があり、どの施策が最も効果的かが見えてきます。データがなければ、まずは1週間分の入電ログを取るところから始めてください。
まとめ:待ち時間の改善は「部分最適」ではなく「全体最適」で
本コラムでは、問い合わせ対応の待ち時間が顧客満足度に与える影響について、調査データをもとに解説してきました。
改めて整理すると、コールセンター・有人チャットでは「3分」を超えると満足度が大きく低下します。問い合わせフォームでは「1時間以内」が満足度向上のターニングポイントとなり、「24時間」を超えると顧客の我慢は限界に達します。窓口対応への不満から5割強の顧客が購入をやめた経験があり、問い合わせの負担感が低いほど、継続利用意向・推奨意向が大幅に向上することも明らかになっています。
待ち時間の問題は、単なるコールセンターの運用課題ではありません。顧客体験(CX)全体に影響を与え、売上・顧客維持率・ブランドイメージ・従業員満足度に直結する経営課題です。
そして、この問題を解決するには、FAQの拡充やシフト調整といった「部分的な対応」だけでは限界があります。顧客接点全体を俯瞰し、AIと人の最適な役割分担を設計し、体制・設計・運用・データを一体として見直す「全体最適」のアプローチが必要です。
【この記事の3行まとめ】
待ち時間3分超で顧客満足度が急落——電話・チャットは3分、メールは24時間が限界ライン
5割超の顧客が「待たされた不満」で購入を中止——待ち時間は売上に直結する経営課題
改善の鍵は「全体最適」——FAQ・AI・体制を一体で見直すことで、顧客満足度と業務効率を同時に向上
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