DX・業務改善📖 1分で読了

中小企業のRPA導入で失敗しない業務選定の基準効果が出やすい業務の見極め方と優先順位の付け方を解説

中小企業のRPA導入で失敗しない業務選定の基準

中小企業がRPA導入で失敗しないための業務選定基準を解説。効果が出やすい業務の特徴、よくある失敗パターン、優先順位の付け方まで具体例つきで紹介します。

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RPAは「どの業務に導入するか」で成否が決まる

「RPAを導入したのに、思ったほど効果が出ない」という声をよく耳にします。総務省の調査によると、RPA導入企業の約3割が「期待した効果を得られていない」と回答しています。その最大の原因は、導入する業務の選定を誤っていることにあります。本記事では、中小企業がRPA導入で失敗しないための業務選定基準を具体例とともに解説します。効果が出やすい業務の特徴、よくある失敗パターン、そして優先順位の付け方まで、実践で使える内容をお伝えします。

RPAとは何か、改めて整理する

RPAとは「Robotic Process Automation」の略で、人がパソコン上で行う定型的な作業をソフトウェアロボットが代行する技術です。たとえば、Excelからデータを抽出して別のシステムに入力する、請求書の情報を会計ソフトに転記する、といった作業を自動化できます。

RPAの特徴は、既存のシステムを改修することなく導入できる点にあります。人が画面を操作するのと同じように、RPAが各システムの画面を操作するため、基幹システムとの連携開発が不要です。そのため、導入のハードルが低く、中小企業でも比較的取り組みやすい自動化手法といえます。

ただし、RPAはあくまで「人の操作を模倣する」技術であり、判断を伴う業務や例外処理が多い業務には向いていません。この特性を理解せずに導入すると、思わぬ失敗につながります。

RPA導入で効果が出やすい業務の5つの特徴

RPAで高い効果を得るためには、対象業務の見極めが重要です。効果が出やすい業務には、以下の5つの特徴があります。

まず1つ目は「ルールが明確で例外が少ないこと」です。たとえば「売上データをダウンロードして、所定のフォルダに保存する」という業務は、手順が決まっており判断が不要なため、RPAに適しています。一方、「内容を見て適切な担当者に振り分ける」といった判断を伴う業務は、ルール化が難しく不向きです。

2つ目は「繰り返し頻度が高いこと」です。月に1回しか発生しない業務よりも、毎日発生する業務の方が自動化の効果は大きくなります。MM総研の調査では、RPA導入効果が高い企業は、週5回以上発生する業務を優先的に自動化しているという結果が出ています。

3つ目は「1回あたりの作業時間が一定以上あること」です。1回5分で終わる作業と、1回30分かかる作業では、同じ頻度でも削減効果が大きく異なります。目安として、1回あたり15分以上かかる作業から検討するとよいでしょう。

4つ目は「デジタルデータを扱う業務であること」です。RPAはパソコン上の操作を自動化する技術のため、紙の書類を扱う業務には直接適用できません。紙の書類が多い業務は、まずペーパーレス化を進める必要があります。

5つ目は「人的ミスが発生しやすい業務であること」です。大量のデータ入力や転記作業は、どうしても入力ミスが発生します。RPAは同じ作業を正確に繰り返すため、品質向上にも貢献します。

よくある失敗パターンと回避方法

中小企業のRPA導入で多い失敗パターンを3つ紹介します。事前に把握しておくことで、同じ轍を踏まずに済みます。

1つ目の失敗パターンは「いきなり複雑な業務から始めてしまう」ことです。経営層から「効果を早く出したい」という要望を受け、最も工数のかかる複雑な業務からRPA化しようとするケースがあります。しかし、複雑な業務は例外処理が多く、RPAの開発・保守に想定以上の時間とコストがかかります。まずはシンプルな業務で成功体験を積み、徐々に対象を広げるのが得策です。

2つ目の失敗パターンは「業務の棚卸しをせずに導入を進める」ことです。現状の業務フローを正確に把握しないまま自動化を進めると、そもそも不要だった作業まで自動化してしまう、あるいは自動化に適さない部分を見落としてしまう、といった問題が起きます。RPA導入の前に、対象業務の棚卸しと可視化を必ず行いましょう。

3つ目の失敗パターンは「運用・保守体制を考慮していない」ことです。RPAは一度作れば終わりではありません。対象システムの画面レイアウトが変わったり、業務ルールが変更になったりすると、RPAのシナリオも修正が必要です。社内に保守できる人材がいない、あるいは外部委託の費用を見込んでいない、という状態では継続的な運用が困難になります。

RPAとAIエージェントの違いを理解する

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近年、RPAと並んで「AIエージェント」という言葉を耳にする機会が増えました。両者は混同されがちですが、特性が異なります。自社に適した自動化手法を選ぶためにも、違いを理解しておくことが重要です。

RPAは「ルールベース」で動作します。あらかじめ定義された手順どおりに作業を繰り返すのが得意です。一方、AIエージェントは「判断を伴う処理」を自律的に行えます。たとえば、メールの内容を読み取って適切なカテゴリに分類する、問い合わせ内容に応じて回答案を生成する、といった業務はAIエージェントの方が適しています。

具体的な使い分けの例を挙げます。請求書のデータを会計システムに転記する業務では、請求書のフォーマットが統一されていればRPAが適しています。しかし、取引先ごとに請求書のレイアウトが異なり、どこに金額が書かれているかを判断する必要がある場合は、AI-OCR(AIを活用した文字認識技術)やAIエージェントとの組み合わせが効果的です。

中小企業の場合、まずはRPAで自動化できる定型業務から着手し、RPAでは対応しきれない業務にAIエージェントの導入を検討する、という段階的なアプローチが現実的です。

業務選定の優先順位を決める3つの軸

対象業務の候補が複数ある場合、どこから着手すべきか優先順位を決める必要があります。判断の軸として、「効果の大きさ」「導入の難易度」「業務への影響度」の3つを用いるとよいでしょう。

「効果の大きさ」は、削減できる工数で測ります。計算式は「1回あたりの作業時間 × 発生頻度(月間)」です。たとえば、1回30分の作業が月に20回発生する業務は、月10時間の削減効果が見込めます。人件費に換算すれば、年間のコスト削減額も試算できます。

「導入の難易度」は、業務の複雑さとシステム環境で判断します。手順が少なく例外処理がない業務は難易度が低く、複数のシステムをまたぐ業務や例外処理が多い業務は難易度が高くなります。最初は難易度の低い業務から始め、社内のノウハウを蓄積していくのが成功への近道です。

「業務への影響度」は、その業務がストップした場合の影響範囲で判断します。売上に直結する業務や、他部署への影響が大きい業務は、慎重に進める必要があります。まずは影響範囲が限定的な業務で実績を作り、成功事例を横展開するのが得策です。

これら3つの軸で各業務をスコアリングし、「効果が大きく、難易度が低く、影響が限定的」な業務から着手することをお勧めします。

自社で今すぐできるアクション

ここまでの内容を踏まえ、御社で今すぐ取り組めることを5つ提示します。

1つ目は、経理・人事・営業事務など、各部門の定型業務をリストアップすることです。特に「毎日または毎週発生する」「データの入力や転記が中心」という業務を洗い出してください。

2つ目は、リストアップした業務について「1回あたりの作業時間」と「月間の発生回数」を調査することです。これにより、削減効果を定量的に把握できます。

3つ目は、対象業務の手順を可視化することです。作業の流れを書き出し、判断が必要なポイントや例外処理がどれくらいあるかを確認します。手順書がない業務は、この機会に作成しておくと、RPA導入時にも活用できます。

4つ目は、先述した3つの軸(効果・難易度・影響度)で優先順位を付けることです。点数化してマトリクスにまとめると、経営層への説明もしやすくなります。

5つ目は、スモールスタートの計画を立てることです。最初から全社展開を目指すのではなく、1つの部門、1つの業務から始めて、成功体験を積むことが重要です。

GXOの自動化支援サービス

RPA導入の業務選定に不安がある場合は、専門家の支援を受けることも選択肢の一つです。GXOでは、180社以上の中小・中堅企業に対して、AI・自動化支援を提供してきました。

GXOの自動化支援の特徴は、業務分析から導入、運用保守まで一気通貫で支援する点にあります。単にRPAツールを導入するだけでなく、どの業務を自動化すべきかの選定から、ROI試算、導入後の効果測定まで伴走します。また、RPAだけでなくAIエージェントの開発・導入にも対応しており、御社の業務特性に応じた最適な自動化手法を提案できます。

成功率92%の実績は、業務選定の段階から専門家が関わることで、「自動化すべきでない業務を自動化してしまう」という失敗を防いでいるからこそ実現しています。

まとめ

RPA導入の成否は、対象業務の選定で大きく左右されます。効果が出やすい業務の特徴を理解し、よくある失敗パターンを回避しながら、優先順位を決めて段階的に進めることが重要です。また、RPAとAIエージェントの違いを把握し、業務特性に応じて使い分けることで、自動化の効果を最大化できます。

自社だけでの判断に不安がある場合は、実績のある専門家に相談することをお勧めします。GXOでは、無料のオンライン相談を受け付けております。御社の業務課題をお聞かせいただき、最適な自動化の進め方をご提案いたします。

詳しくはGXOにご相談ください:https://gxo.co.jp/contact-form

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