NTTデータとAWSがグローバル協業契約を締結、AI主導のクラウド変革が始まる

NTTデータとAWSの戦略的協業により、レガシーシステム刷新とAI導入の支援体制が一気に拡充されます。クラウド移行を検討中の中堅・中小企業にとって、専門人材の確保や移行コストといった課題を解決する新たな選択肢が生まれました。
人材不足やコスト負担からクラウド移行を先送りにしてきた企業は、今こそ計画を見直す好機です。約11,000名のAWS認定技術者による支援体制が整い、AIによる移行作業の自動化でスピードとコストの両面で従来より有利な条件が揃いつつあります。
NTT DATA公式発表によると、両社は多年度にわたる戦略的協業契約(SCA)を締結しました。クラウド変革とAI活用の専門知識を組み合わせた業界特化型の解決策を提供していく方針です。金融、医療、製造、公共セクターなど幅広い業界が対象となります。
NTT DATA Inc.のAbhijit Dubey社長兼CEOは「クラウドとAIは企業変革の中心にある」と述べています。単なる実験段階から本格的なAI活用へと移行する段階に入ったことを強調しており、今回の協業は日本企業のDX推進にも大きな示唆を与えるものとなりそうです。
協業がカバーする4つの重点領域
今回の戦略的協業では、企業変革を加速させるため4つの優先領域が設定されています。
第一に、AI駆動による大規模クラウド移行です。オンプレミス環境で稼働するワークロードをAWSへ移行・近代化する際に、生成AI(大量のデータから新たなコンテンツを生み出すAI)やエージェント型AI(人の指示を受けて自律的にタスクを実行するAI)を活用します。自動化ツールやデータ基盤と組み合わせることで、新たなビジネスモデルの創出とインテリジェントな業務運営を実現します。
第二に、AWS上での業界特化型クラウドの提供があります。NTTデータが持つ「Industry Cloud」は500以上の拡張可能なビジネスコンポーネントとAIエージェントを備えています。金融では不正検知や与信審査の自動化、製造業では予知保全と品質管理、医療分野では診断支援やデータ分析といった形で、各業界に最適化された業界特化型の解決策(テンプレート化された業務モデル)を展開します。
第三に、AIとデータを活用した先進的なマネージドサービスと顧客体験の革新です。Amazon Connectを活用したコンタクトセンターの近代化により、AI駆動の顧客体験(CX)向上を世界規模で推進します。
第四に、デジタル主権と規制対応のクラウドです。AWS European Sovereign Cloudの立ち上げパートナーとして、NTTデータは厳格なデータ居住要件を満たす「主権優先設計」のクラウドを提供します。これは欧州だけでなく、日本を含むデータ主権への関心が高まる地域の企業にとっても参考となる取り組みです。
なぜ今この協業が重要なのか
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今回の協業が注目される背景には、企業のクラウド移行とAI活用が新たな段階に入っていることがあります。
多くの企業がDXの重要性を認識しながらも、レガシーシステムの複雑さや移行コスト、人材不足といった課題からクラウド移行が思うように進んでいないのが実情です。NTTデータは今回の協業に合わせて専門の「AWS Business Group」を設立しました。約11,000名のAWS認定技術者を擁するこの体制は、移行プロジェクトにおける技術的な判断ミスや手戻りリスクを大幅に低減できる安心材料となります。さらに今後3年間で約10,000名の追加認定を目指すと発表しており、大規模案件にも対応可能な支援体制が整っています。
また、生成AIやエージェント型AIの登場により、クラウド移行の方法論自体が変化しています。従来は手作業で行っていたコード変換やテスト工程を、AIが自動化・効率化します。これにより移行期間の短縮とコスト削減が期待できるようになりました。こうした技術革新を最大限に活かすためにも、グローバルなクラウド基盤と専門知識を持つパートナーとの連携が不可欠となっています。
御社が今すぐ検討すべき3つのアクション

この協業の動きを踏まえ、中堅・中小企業の経営者やIT責任者が検討すべきアクションを整理しました。
【まず最初に】自社のクラウド移行計画を再評価することが重要です。オンプレミスで稼働している基幹システムや業務アプリケーションについて、移行の優先順位を見直してみてください。特に保守コストが増加傾向にあるシステムや、拡張性に課題があるシステムはクラウド移行による恩恵を受けやすい領域です。GXOでは「DX・システム開発」サービスとして、クラウド移行計画の策定からデータ活用基盤の構築まで一貫して支援しています。
【次に】AI活用の具体的なユースケースを特定することをお勧めします。今回の協業で提供される業界特化型の仕組みは、金融における不正検知や与信審査の自動化、製造業の予知保全と品質管理、医療分野の診断支援やデータ分析など実践的なAI活用の参考事例となります。自社の業務プロセスでAIが効果を発揮しそうな領域を洗い出し、小規模なPoC(概念実証)から始めることで投資対効果を検証できます。GXOの「AI・自動化支援」サービスでは、AIエージェント開発やRPA導入を通じて業務効率化を実現しています。
【並行して】クラウド人材の育成または外部パートナーの活用計画を立てることも欠かせません。NTTデータが大規模なAWS認定資格取得を推進しているように、クラウド技術者の確保と育成は企業のDX推進力を左右します。社内のIT担当者のスキルアップ計画を策定するか、外部パートナーとの連携を通じて必要な専門知識へのアクセスを確保することが求められます。GXOの「ベトナムオフショア開発」では、コストを30〜50%削減しながら開発リソースを確保できるため、人材不足の解消策としても有効です。
まとめ:クラウドとAIの融合がDXを加速させる
NTTデータとAWSの戦略的協業は、AI駆動のクラウド移行が本格化する時代の到来を示しています。11,000名超のAWS認定技術者による支援体制と業界特化型の仕組みの展開により、企業のDX推進に新たな選択肢が生まれました。
レガシーシステムの刷新やAI活用に課題を感じている経営者・IT責任者の方は、この機会に自社のDX戦略を見直してみてはいかがでしょうか。
GXOでは、180社以上の支援実績をもとに、クラウド移行計画の策定からAI導入支援、レガシーシステムの刷新まで一気通貫でお客様のDXを伴走型で支援しています。クラウド移行やAI活用の分野では、AWS環境でのシステム構築やデータ活用基盤の整備で多くの実績があり、御社の課題に合わせた最適な進め方をご提案できます。まずはお気軽にご相談ください。
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