病理診断AIのメドメインがテクマトリックスグループ入り、医療DX加速へ

病理診断支援AI「PidPort」を開発・提供するメドメイン株式会社が、テクマトリックスグループへの参画を発表しました。PR Timesの発表によると、テクマトリックスおよびグループ会社のPSP株式会社がメドメインの株式を取得し、議決権の過半数を保有することで連結子会社化する見込みです。この動きにより、大学病院を有する大学の6割超に導入されている病理AIの社会実装が一気に加速すると期待されています。
メドメインとPidPortとは
メドメインは2018年に九州大学起業部から生まれたスタートアップで、「テクノロジーでいつどこでも必要な医療が受けられる世界をつくる」をミッションに掲げています。主力サービスの「PidPort」は、深層学習を活用した病理画像解析AIを搭載したクラウドシステムです。胃・大腸・肺・乳腺・前立腺など主要臓器をカバーし、全検体数の約90%を対象にがん検出が可能なレベルでAI開発を完了しています。
同社は2022年にPSPとの資本業務提携を開始し、これまで技術融合を進めてきました。PSPはクラウド型医用画像管理システム「NOBORI」で2,400超の施設への導入実績を持ち、稼働施設数ベースで国内シェア22%超を誇ります。今回のグループ参画により、両社の技術基盤と顧客ネットワークを本格的に統合し、デジタル病理診断プラットフォームの普及を加速させる体制が整いました。
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病理診断は、がんの確定診断において欠かせない工程です。しかし、国内の病理医は約2,500人程度と慢性的に不足しており、一人の病理医が膨大な検体を担当する状況が続いています。患者は診断結果を長期間待つことになり、その間に病気が進行してしまうケースも少なくありません。
こうした課題に対し、AIによる病理画像解析は大きな解決策となります。PidPortのようなシステムを導入すれば、AIが病変部位を瞬時にスクリーニングし、病理医の業務負担を大幅に軽減できます。さらにクラウド型のため、遠隔地からのコンサルテーションや症例共有も容易になり、地域や施設規模に関係なく高度な医療を届けることが可能になります。
メドメイン代表の飯塚氏は「テクマトリックスグループ参画は、私たちの挑戦を次のステージへと進める重要な転換点」とコメントしています。PSPの依田社長も「病理分野におけるAI技術の確実な社会実装を目指す」と述べており、両社一体となった展開への意気込みがうかがえます。
医療DXを検討する企業への示唆
今回の動きは、医療業界だけでなく、AI導入を検討するあらゆる企業にとって参考になる事例です。スタートアップの先進技術と、大手企業の経営基盤・販路を組み合わせることで、社会実装のスピードを飛躍的に高めるモデルといえます。
自社でAI導入や医療DXを検討している企業は、いくつかの準備を進めておくとよいでしょう。まず、自社の業務プロセスを棚卸しし、AIによる自動化・効率化が可能な領域を特定することが重要です。次に、医療分野特有の規制や倫理面での対応要件を把握しておく必要があります。医療機器として承認を取得する場合は、PMDA(医薬品医療機器総合機構)への申請プロセスも理解しておくべきです。また、AI開発には大量の教師データが必要になるため、データの収集・管理体制を整備することも欠かせません。さらに、既存システムとの連携方法やクラウド移行の計画を立てておくことで、スムーズな導入が実現します。
まとめ
メドメインのテクマトリックスグループ参画は、病理AIの社会実装を加速させる大きな一歩です。病理医不足という医療現場の深刻な課題に対し、AIとクラウドを活用した実用的なソリューションが広がることで、診断の質とスピードが向上することが期待されます。
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