kintone SFA構築とは|営業管理システムをノーコードで実現
kintone SFAとは、サイボウズのノーコードプラットフォームkintone上に、顧客管理・案件管理・活動履歴のアプリを連携させて構築する営業支援システムのことです。専用SFAツールと異なり、自社の営業プロセスに合わせて柔軟にカスタマイズできる点が特徴です。
<結論>
kintoneで営業管理(SFA)を構築するには、顧客管理・案件管理・活動履歴の3つのアプリを連携させるのが基本設計です。kintoneの営業支援パックを出発点に、自社の営業プロセスに合わせてカスタマイズすることで、案件・商談・日報の一元管理をノーコードで実現できます。
<この記事の要点まとめ>
kintoneのSFAは「顧客管理」「案件管理」「活動履歴」の3アプリ構成が基本です。アプリ間はルックアップ・関連レコード・アクション機能で連携し、顧客を起点に案件と活動を紐づけて一元管理します。スタンダードコースは1ユーザーあたり月額1,800円(税抜)で、専用SFAツールと比較して低コストで導入できます。
「営業情報がExcelに分散していて最新状況がわからない」「担当者ごとに案件の管理方法がバラバラで引き継ぎに苦労する」「日報がメールやチャットで流れて蓄積されない」——。こうした課題は、Excelや紙ベースで営業管理を行っている中小・中堅企業で日常的に発生しています。kintoneは41,000社以上が利用するノーコード業務改善プラットフォームであり、営業支援(SFA)としても柔軟にカスタマイズできます。本記事では、kintoneでSFA環境を構築する具体的な手順とアプリ設計例を解説します。
kintone SFAの基本設計——3アプリ連携の全体像

顧客管理・案件管理・活動履歴の3アプリ構成
kintoneでSFAを構築する際の基本構成は、以下の3つのアプリです。
<kintone SFA 3アプリ構成>
アプリ | 役割 | 主なフィールド |
|---|---|---|
顧客管理 | 顧客の基本情報を一元管理 | 会社名、担当者、連絡先、業種、取引ステータス |
案件管理 | 案件の進捗・金額・確度を管理 | 案件名、フェーズ、見込み金額、受注確度、担当者、期日 |
活動履歴 | 商談・電話・メール等の活動を記録 | 活動日、活動種別、内容、次回アクション |
この3アプリの連携がSFAの核となります。データの流れは「顧客管理(起点)→ルックアップで案件管理に会社名を引用→アクション機能で活動履歴を登録→関連レコード一覧で顧客管理に案件・活動を集約表示」という構造です。顧客を起点にすべての営業情報が紐づく設計であり、顧客管理アプリを開くだけで、その顧客に関する案件一覧と活動履歴一覧を一画面で確認できます。
アプリ連携に使う3つの標準機能
アプリ間の連携には、kintoneの標準機能であるルックアップ、アクション、関連レコード一覧の3つを使います。ルックアップは別アプリのデータを引用する機能で、案件管理アプリから顧客管理アプリの会社名を自動取得するといった使い方ができます。アクション機能は、あるアプリのレコードから別アプリに新しいレコードを作成する機能で、案件管理アプリから活動履歴を登録する際に便利です。関連レコード一覧は、条件が一致する別アプリのレコードを一覧表示する機能で、顧客管理アプリ上で「その顧客に紐づく案件一覧」や「活動履歴一覧」を表示できます。
kintone SFA構築の5ステップ
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SFA環境の構築は、以下の5ステップで進めます。
ステップ1は、営業支援パックの導入です。kintoneのアプリストアから無料で追加できる「営業支援パック」には、顧客管理・案件管理・活動履歴の3アプリがあらかじめ連携された状態で用意されています。まずはこのパックを導入し、基本的な使い方を把握するところから始めましょう。
ステップ2は、自社の営業プロセスに合わせたフィールドのカスタマイズです。営業支援パックはあくまでサンプルなので、自社の業務に合わせて項目を追加・変更します。たとえば、案件管理アプリにはフェーズの選択肢(初回接触→提案→見積提出→交渉→受注/失注)を自社の営業ステップに合わせて設定し、見込み金額や受注確度のフィールドを追加します。
ステップ3は、日報アプリの追加と連携です。営業支援パックには日報機能が含まれていないため、別途「業務日報」アプリを作成し、活動履歴アプリと連携させます。日報には訪問先、商談内容、次回アクション、所感を記録するフィールドを設け、スマートフォンからも入力できるようにしておくと、外出先からの報告がスムーズになります。
ステップ4は、売上・予実の可視化です。kintoneのグラフ機能を活用して、案件管理アプリのデータから月別売上推移、担当者別の受注見込み、フェーズ別の案件分布などを可視化します。標準のグラフ機能だけでは分析が不足する場合は、krewDashboardなどのプラグインを活用することで、より詳細なダッシュボードを構築できます。
ステップ5は、通知・リマインド設定による運用の仕組み化です。案件のフェーズが一定期間停滞している場合にアラート通知を飛ばしたり、次回アクションの期日が近づいたらリマインドを送る設定を組み込むことで、対応漏れや機会損失を防止できます。
Excel管理との違い——kintone SFAで解消される5つの課題
Excelベースの営業管理からkintone SFAに移行することで、以下の課題が解消されます。
<Excel管理 vs kintone SFA>
課題 | Excel管理 | kintone SFA |
|---|---|---|
データの分散 | 担当者ごとにファイルが分散 | 全データを一元管理 |
最新情報の把握 | どのファイルが最新かわからない | リアルタイムで更新・共有 |
集計・レポート | 手動集計に時間がかかる | グラフ機能で自動可視化 |
属人化 | 担当者不在時に状況がわからない | チーム全体で案件を把握可能 |
外出先からの入力 | PCがないと入力できない | スマホ・タブレットで即入力 |
特に重要なのは、kintoneでは情報が入力された瞬間にチーム全体に共有されるリアルタイム性です。Excelではファイルの受け渡しやメールでの報告が必要でしたが、kintoneならコメント機能で案件ごとに上司への報告やチームへの相談もその場で行えます。
導入時に押さえるべき3つのポイント
第一に、最初から完璧を目指さないことです。kintoneの強みは「使いながら改善できる」点にあります。まずは営業支援パックをベースに最低限のフィールドで運用を開始し、現場からのフィードバックを受けて段階的に機能を追加していくアプローチが効果的です。
第二に、入力のハードルを下げる設計です。入力項目が多すぎると営業担当者の負担が増え、結局入力されなくなります。必須項目は最小限に絞り、ドロップダウンやラジオボタンなど選択式のフィールドを活用することで、入力の手間を減らしましょう。
第三に、「1アプリ1業務」の原則を守ることです。1つのアプリに複数の業務を詰め込むと情報管理が煩雑になります。顧客管理、案件管理、活動履歴、日報はそれぞれ独立したアプリとして作成し、ルックアップや関連レコードで連携させるのがkintone SFAの設計原則です。
御社が今すぐ取り組むべきアクション

kintoneでSFA構築を検討している企業が着手すべきステップを整理します。
第一に、現在の営業管理の課題を棚卸ししてください。Excel管理のどこに不便を感じているか、どの情報が属人化しているかを洗い出すことが、SFA設計の出発点です。
第二に、kintoneのアプリストアから営業支援パックを追加し、実際に触ってみましょう。無料で利用でき、3アプリの連携がどのように動くかを体感できます。
第三に、自社の営業プロセスを整理し、フェーズの定義と必要なフィールドを決めてください。「初回接触→提案→見積→交渉→受注」のような営業ステップを明文化することが、アプリ設計の基礎になります。
第四に、まずは1チーム・10名程度のパイロット運用から始めましょう。全社展開の前に効果と改善点を見極めてから拡大するのが堅実です。
まとめ
kintoneで営業管理(SFA)を構築すれば、案件・商談・日報をノーコードで一元管理でき、Excelベースの営業管理が抱えるデータ分散・属人化・集計の手間といった課題を根本から解消できます。顧客管理・案件管理・活動履歴の3アプリ連携を基本に、自社の営業プロセスに合わせて段階的にカスタマイズしていくアプローチが成功の鍵です。
<kintone SFA構築のポイントまとめ>
kintoneのSFAは顧客管理・案件管理・活動履歴の3アプリを連携させて構築します。営業支援パックを出発点に、フェーズ定義のカスタマイズ、日報アプリの追加、売上グラフの可視化、通知設定の5ステップで段階的に整備します。1ユーザーあたり月額1,800円(税抜)で、専用SFAツールより低コストで導入可能です。
GXOにお寄せいただくご相談としては、「ExcelからkintoneへのSFA移行を進めたいが設計がわからない」「営業支援パックを入れたが自社の業務に合わせたカスタマイズが難しい」「kintoneで営業データの分析や予実管理まで実現したい」といったお声が多く寄せられています。
GXOでは、Kintone Excel業務改善サービスを通じて、180社以上の企業の業務改革を支援してまいりました。kintoneのSFA設計・構築から、Excel移行支援、プラグイン選定、運用定着までを一貫してサポートしています。ご相談いただければ、貴社の営業プロセスに合わせた最適なアプリ設計と導入プランを具体的にご提案いたします。営業管理の効率化を検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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