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kintone費用対効果の社内説明術|ROI計算と稟議資料作成法導入担当者が経営層を納得させる数値化テクニック

kintone費用対効果の社内説明術|ROI計算と稟議資料作成法

kintone導入の費用対効果をROI計算式で定量化する方法を解説。社内稟議を通すための資料作成術、経営層への説明ポイント、具体的な計算例まで実践的に紹介します。

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kintone導入の「効果が見えない」を解決する

kintoneの導入を検討しているものの、「費用対効果をどう説明すればいいかわからない」という声は少なくありません。経営層への稟議を通すには、感覚的な説明ではなく、具体的な数値で投資対効果を示す必要があります。本記事では、kintone導入のROI(投資対効果)を正しく計算する方法、社内稟議を通すための資料作成術、そして経営層を納得させる説明のポイントまでを解説します。

中小企業においてDX推進の第一歩としてkintoneを選ぶケースは増えています。総務省の「令和5年版情報通信白書」によると、中小企業のDX推進における課題として「効果が不明確」「費用対効果の説明が難しい」が上位に挙げられています。つまり、多くの担当者が同じ壁にぶつかっているのです。この記事を読むことで、あなたはROI計算の具体的な手法を身につけ、自信を持って社内稟議に臨めるようになります。


ROI計算の基本式を理解する

ROI(Return on Investment)とは、投資に対してどれだけのリターンが得られたかを示す指標です。kintone導入のROIを計算する場合、基本となる計算式は「ROI(%)=(得られた利益-投資コスト)÷ 投資コスト × 100」となります。

ここでいう「得られた利益」とは、kintone導入によって削減できたコストや、新たに生み出された価値を金額換算したものです。一方、「投資コスト」には、kintoneのライセンス費用だけでなく、初期設定費用、カスタマイズ費用、社員教育費用、運用保守費用なども含まれます。

たとえば、kintone導入により年間300万円のコスト削減が見込め、初期費用と年間運用費の合計が150万円だった場合、ROIは「(300万円-150万円)÷ 150万円 × 100 = 100%」となります。ROIが100%であれば、投資額と同額の利益が出ているという意味であり、1年で投資回収ができていることを示します。

経営層は数字で判断します。「便利になる」「業務が楽になる」といった定性的な説明だけでは稟議を通すのは困難です。ROIという共通言語で説明することで、他の投資案件と同じ土俵で比較検討してもらえるようになります。


kintone導入で削減できるコストを洗い出す

ROI計算において最も重要なのが、「得られた利益」の部分を具体的に算出することです。kintone導入によって削減できるコストは、大きく分けて人件費、システム関連費、紙・印刷費の3つの観点から整理できます。

まず人件費について考えます。Excel管理からkintoneに移行することで、データ入力の重複作業、ファイルの検索時間、集計作業の手間が大幅に削減されます。たとえば、営業部門の5名が毎日30分ずつExcelでの報告書作成に費やしていた場合、1人あたりの時給を2,500円とすると、年間で「5名 × 0.5時間 × 2,500円 × 240日(年間営業日)= 150万円」の人件費がかかっていることになります。kintone導入でこの作業が10分に短縮できれば、年間100万円の削減効果が見込めます。

次にシステム関連費です。複数のExcelファイルを共有サーバーで管理している場合、ファイル破損やバージョン管理の問題でIT部門への問い合わせが発生します。また、独自に作成したExcelマクロのメンテナンス費用も見えにくいコストとして存在しています。kintoneに一元化することで、これらの保守コストを削減できます。

紙・印刷費も見逃せません。承認フローを紙の回覧で行っている場合、印刷費だけでなく、保管スペースや廃棄費用も発生しています。kintoneのワークフロー機能を活用すれば、ペーパーレス化による直接的なコスト削減が可能です。中堅製造業での事例では、申請書類のペーパーレス化だけで年間30万円以上の削減に成功したケースもあります。


投資コストを正確に見積もる

削減効果だけでなく、投資コストの見積もりも正確に行う必要があります。kintone導入にかかるコストは、イニシャルコスト(初期費用)とランニングコスト(運用費用)に分けて整理します。

イニシャルコストには、kintoneの契約手数料、初期設定費用(アプリ構築、データ移行など)、カスタマイズ開発費用、社員向け研修費用が含まれます。サイボウズの公式情報によると、kintoneのスタンダードコースは1ユーザーあたり月額1,650円(税込)で、最低契約数は5ユーザーからとなっています。初期設定を外部パートナーに依頼する場合は、アプリの複雑さにもよりますが、50万円から200万円程度が相場です。

ランニングコストには、月額ライセンス費用、追加プラグインの利用料、保守サポート費用、定期的な改善・機能追加の費用が含まれます。50名規模の企業でスタンダードコースを利用する場合、ライセンス費用だけで年間約100万円となります。保守サポートを外部委託する場合は、月額5万円から10万円程度を見込んでおく必要があります。

稟議資料を作成する際は、3年間や5年間といった中長期での総所有コスト(TCO)を算出することをお勧めします。単年度のコストだけでなく、複数年でのトータルコストを示すことで、経営層は投資判断がしやすくなります。


経営層を納得させる稟議資料の作り方

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ROI計算ができたら、次は稟議資料の構成を考えます。経営層が限られた時間で判断できるよう、資料は「結論ファースト」で構成することが重要です。

稟議資料の冒頭には、導入提案の要約として「何を導入するのか」「いくらかかるのか」「いつ投資回収できるのか」を1ページにまとめます。忙しい経営層はこの1ページで大枠を把握し、詳細を読むかどうかを判断します。

次に、現状の課題と導入目的を説明します。このとき、定量的なデータを用いることがポイントです。「業務が非効率」ではなく、「月間40時間の残業が発生している」「年間で180件の入力ミスが発生し、修正対応に50時間を費やしている」といった具体的な数値で現状を示します。

費用対効果の説明では、先ほど計算したROIに加えて、投資回収期間(ペイバック期間)も併記します。「ROI 120%、投資回収期間 10ヶ月」といった形で示すことで、経営層は投資の妥当性を判断しやすくなります。IT導入補助金などの活用により初期費用を抑えられる場合は、補助金適用後のROIも併記すると効果的です。

また、導入しない場合のリスク(機会損失)についても言及します。Excel管理を続けることで発生しうるセキュリティリスク、属人化による業務停滞リスク、競合他社に対する競争力低下リスクなどを具体的に示すことで、「導入しない選択」にもコストがかかることを理解してもらえます。


導入後の効果測定の仕組みを準備する

稟議を通す際に、「導入後にどう効果を測定するのか」という点も説明できると、経営層の信頼を得やすくなります。効果測定のKPI(重要業績評価指標)を事前に設定しておくことで、導入後の振り返りが可能になります。

効果測定のKPIとしては、業務処理時間の削減率、残業時間の削減量、ペーパーレス化による削減コスト、データ入力ミスの発生件数、従業員満足度の変化などが挙げられます。これらのKPIについて、導入前の現状値を測定しておき、導入3ヶ月後、6ヶ月後、1年後に比較測定することで、定量的な効果検証が可能になります。

サイボウズの公表事例によると、kintone導入企業の多くが「業務時間の30%以上削減」「紙の使用量50%以上削減」といった効果を実現しています。自社でも同様の効果が得られるか、導入前にシミュレーションしておくことが重要です。


御社が今すぐできること

ここまでの内容を踏まえ、kintone導入の稟議を通すために今すぐ取り組めることを整理します。

最初に取り組むべきは、現状の業務コストの可視化です。Excel管理に費やしている時間、紙の申請書の処理時間、データ入力ミスの修正時間などを、1週間程度かけて実測してみてください。この現状データがROI計算の基礎となります。

次に、削減可能なコストの試算を行います。kintone導入により、どの業務がどれだけ効率化できるかを見積もります。過大な見積もりは信頼を損ねるため、控えめに見積もることをお勧めします。削減効果は「最低ライン」「期待ライン」「最大ライン」の3パターンで示すと、経営層も判断しやすくなります。

その後、投資コストの見積もり取得を行います。kintoneの公式サイトで料金を確認するとともに、初期設定やカスタマイズを依頼する場合は、複数のパートナー企業から見積もりを取得します。相見積もりにより、適正価格を把握できます。

稟議資料のドラフト作成では、本記事で紹介した構成に沿って資料を作成します。A4で5ページ以内にまとめることを目標とし、詳細データは別紙として添付する形式がお勧めです。

最後に、想定質問への回答準備を行います。経営層から「他社製品との比較は?」「失敗した場合のリスクは?」「導入後のサポート体制は?」といった質問が想定されます。これらに対する回答を事前に準備しておくことで、稟議の場で自信を持って説明できます。


GXOのkintone導入支援

kintone導入のROI計算や稟議資料の作成でお困りの場合は、専門家のサポートを受けることも有効な選択肢です。GXOでは、180社以上の導入支援実績をもとに、御社の業務に最適なkintone活用プランをご提案しています。

GXOの強みは、単なるツール導入にとどまらず、業務フローの分析から効果測定の仕組み構築まで、一気通貫で支援できる点にあります。「Excelからの脱却を図りたいが、どこから手をつければいいかわからない」「稟議資料を作成したいが、自社だけでは難しい」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。


まとめ

kintone導入の稟議を通すためには、ROIという共通言語で費用対効果を説明することが不可欠です。本記事で紹介したROI計算式を活用し、削減コストと投資コストを具体的な数値で示すことで、経営層の納得を得やすくなります。現状の業務コストを可視化することから始め、説得力のある稟議資料を作成してください。

詳しくはGXOにご相談ください。 https://gxo.co.jp/contact-form

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