グローバルサウス初のAI国際サミットがニューデリーで開幕

2026年2月16日、インド・ニューデリーで「AI Impact Summit 2026」が開幕しました。グローバルサウス(新興国・途上国)として初めて開催される大規模なAI国際会議であり、100カ国から政府代表や企業経営者が参加しています。インド政府は同時に11億ドル(約1,650億円)規模のAI・先端製造スタートアップ向けベンチャーキャピタル基金の設立を発表し、AI産業育成への本気度を示しました。
TechCrunchの報道によると、サミットにはAlphabetのSundar Pichai氏、OpenAIのSam Altman氏、AnthropicのDario Amodei氏、Google DeepMindのDemis Hassabis氏といった世界的なAI企業のトップが一堂に会しています。モディ首相が開会式を主宰し、マクロン仏大統領との共同演説も予定されており、AIガバナンスの国際的な議論の場としても注目を集めています。
IT株暴落の翌週に開催された意味
今回のサミットが特に注目される背景には、開催直前の2月13日にインドIT株が500億ドル規模で暴落したという事実があります。市場の混乱と政府主導のAI投資発表が同時進行するという、いわば「AI恐怖とAI投資」の二面性がインドで顕在化しています。
この構図は、AI技術の急速な進化がもたらす雇用への不安と、AI産業への期待が共存する現代の縮図といえるでしょう。インド政府が危機の最中にAI基金設立を発表した判断は、短期的な市場変動よりも長期的な産業競争力を重視する姿勢の表れと解釈できます。
AIプラットフォーム企業のインド市場争奪戦
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サミットでは、グローバルAI企業によるインド市場へのコミットメントが次々と発表されました。OpenAIのAltman氏は、インドにおけるChatGPTの週間アクティブユーザーが1億人を超え、米国に次ぐ世界第2位の市場になったことを公表しています。14億人の人口を抱えるインドは、AIサービスの巨大な消費市場として急成長しているのです。
また、Anthropicはバンガロールにインド初のオフィスを開設すると発表しました。さらにAMDとインドIT大手TCSは、AMD HeliosプラットフォームをベースとしたラックスケールAIインフラの共同開発を発表しています。これらの動きは、単なる市場参入にとどまらず、インドをAI開発・運用の重要拠点として位置づける戦略的な判断といえます。
日本企業が今すぐ検討すべき5つの対応策
このインドAIサミットの動向は、日本企業にとっても無視できない示唆を含んでいます。特に中堅・中小企業が検討すべき対応策として、以下の5つが挙げられます。
まず、インドAI人材の活用可能性を調査することが重要です。インドは年間150万人以上のIT人材を輩出しており、AI・機械学習分野のスキルを持つエンジニアの層が厚くなっています。次に、インド市場向けAIサービスの展開可能性を検討してみてください。1億人超のChatGPTユーザーが示すように、AIサービスへの受容性が高い市場が形成されています。
また、自社のAI導入計画を見直すタイミングとしても適切です。グローバルなAI投資競争が加速するなか、国内だけを見ていては競争力を失うリスクがあります。加えて、海外拠点からのAI開発体制の構築も選択肢となります。開発コストの最適化と多様な人材確保を両立できる可能性があります。最後に、AI関連の政策動向を継続的にウォッチすることをお勧めします。11億ドル基金のような大規模な産業政策は、ビジネス環境を大きく変える可能性があるためです。
まとめ
インドAI Impact Summit 2026は、グローバルサウス初の大規模AI国際会議として、世界のAI産業の勢力図に新たな軸を加えました。11億ドルのAI基金設立、ChatGPTユーザー1億人突破、主要AI企業のインド進出加速といった動きは、いずれも日本企業のAI戦略に影響を与える重要なシグナルです。
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