システム選定📖 1分で読了

ベトナムIT人材の特徴と強み|オフショア開発で選ばれる理由技術力・国民性・コスト・時差——ベトナムが日本企業のオフショア開発先として選ばれ続ける理由を他国比較で解説

ベトナムIT人材の特徴と強み|オフショア開発で選ばれる理由

ベトナムIT人材の技術力、国民性、コスト、日本語対応力を解説。インド・フィリピンとの比較データを交えて、日本企業がベトナムをオフショア開発先に選ぶ理由と、ベンダー選定時の注意点を紹介します。

💡 今すぐ相談したい方へ|30分の無料相談で現状整理をお手伝いします

相談してみる

ベトナムはオフショア開発の委託先シェア42%——選ばれ続ける理由を解説

オフショア開発白書(2024年版)によると、日本企業がオフショア開発を委託する先としてベトナムが全体の約42%を占め、他国を大きく引き離しています。かつてオフショア開発の主流だったインドや中国を抜き、ベトナムが首位を独走する背景には何があるのでしょうか。本記事では、ベトナムIT人材の技術力、国民性、コスト競争力、日本語対応力の4つの軸から特徴と強みを解説します。インド・フィリピンとの比較データも交えて、日本企業がベトナムを選ぶ合理的な理由と、ベンダー選定時に確認すべきポイントをお伝えします。

ベトナムIT人材の技術力——モダン言語と先端技術への対応力

ベトナムIT人材の最大の強みの1つは、モダンなプログラミング言語と先端技術への対応力です。ベトナムのエンジニアはJavaScript、Java、PHP、Python、C#といった世界的に需要の高い言語を広くカバーしており、特にReactやLaravelといったモダンフレームワークの利用率が高い傾向にあります。近年はAI、ブロックチェーン、クラウドインフラといった先端領域に対応できるエンジニアも増加しています。

この技術力を支えているのは、ベトナム政府の国策としてのIT教育推進です。2025年現在、ベトナム国内の大学と専門学校からは毎年約12万人のIT人材が輩出されており、現在約35万人とされるIT人材を将来的に100万人以上に拡大する方針が掲げられています。ホーチミン工科大学やハノイ工科大学といった有力な教育機関がIT人材の育成をリードしており、卒業生の技術レベルは国際的にも評価されています。

ベトナム人エンジニアの技術力を客観的に示すデータとして、世界最大級のプログラミングコンテストプラットフォームであるHackerRankの国別ランキングでは、ベトナムはアジア圏で上位に位置しています。「コストが安い代わりに品質が低い」というかつてのオフショア開発のイメージは、現在のベトナムには当てはまりません。

国民性と文化——日本企業と相性が良い3つの理由

技術力だけでなく、ベトナム人の国民性や文化的特徴も、日本企業がオフショア開発先として選ぶ重要な理由です。

1つ目の理由は「勤勉さと向上心」です。ベトナムは人口の約7割が30歳以下という非常に若い国であり、エンジニアの多くが20〜35歳の若手層で構成されています。彼らは新しい技術を積極的に学び、スキルアップへの意欲が高い傾向にあります。GXOのベトナム開発拠点でも、業務外の時間に自主的に資格取得や技術勉強会に取り組むエンジニアが多く在籍しています。

2つ目の理由は「親日的な国民性」です。ベトナムは歴史的に日本との関係が良好で、日本の文化や製品に対する親しみが根強い国です。この親日的な国民性は、ビジネスにおいても「日本企業のやり方を理解しよう」という姿勢につながり、コミュニケーションの円滑化に寄与しています。日本のビジネスマナーや品質に対するこだわりを理解しようとするベトナム人エンジニアの姿勢は、他国のオフショア開発拠点にはない大きなアドバンテージです。

3つ目の理由は「チームワーク志向」です。ベトナム人は個人主義よりもチームでの協調を重視する傾向があり、この特性は日本企業のプロジェクト運営スタイルとの親和性が高いです。問題が発生した際にもチーム内で共有・相談する文化があるため、1人のエンジニアが問題を抱え込んで納期が遅れるリスクが比較的低いといえます。

一方で、時間に対する感覚が日本と異なる点には留意が必要です。ベトナムでは打ち合わせへの遅刻に対して比較的おおらかな文化がありますので、「納品物の期日は厳守」というルールをプロジェクト開始時に明確に合意し、細かなスケジュール管理を行うことが重要です。

コスト競争力——人月単価の他国比較

ここまで読んで
「うちも同じだ」と思った方へ

課題は企業ごとに異なります。30分の無料相談で、
御社のボトルネックを一緒に整理しませんか?

無料で相談してみる

営業電話なし オンライン対応可 相談だけでもOK

オフショア開発の目的として「コスト削減」は依然として重要な要素です。オフショア開発白書(2024年版)によると、ベトナムにおけるプログラマーの平均人月単価は約39万円で、日本国内の相場(80〜120万円程度)と比較すると約半分以下の水準です。

ただし、近年はベトナムの人件費も上昇傾向にあり、以前ほどの大幅なコスト削減は期待しにくくなっています。発注企業へのアンケート調査では、国内開発と比較した平均コスト削減率は約19.2%という結果が出ており、かつての25〜30%から低下しています。それでもなお、技術力とコストのバランスを考慮すると、ベトナムのコスト競争力は他国と比較して十分に魅力的です。

主要なオフショア開発先3か国を比較すると、以下のような特徴があります。

ベトナムは、委託先シェア約42%で首位です。プログラマー人月単価は約39万円、時差は日本との間で2時間、日本語対応力はブリッジSEを中心に高い水準にあります。強みはモダン言語への対応力、親日的な国民性、日本語人材の豊富さです。

インドは、世界的なIT大国としての実績があります。プログラマー人月単価は約40〜50万円で、ベトナムよりやや高い水準です。時差は日本との間で3.5時間、日本語対応力は限定的で英語ベースのコミュニケーションが基本です。強みは大規模プロジェクトへの対応力、英語圏の企業との取引実績の豊富さです。

フィリピンは、英語力の高さが特徴です。プログラマー人月単価はベトナムと同程度かやや低い水準で、時差は日本との間で1時間です。日本語対応力はベトナムほど高くなく、英語ベースのコミュニケーションが一般的です。強みは英語力と時差の小ささです。

日本企業にとって、「日本語でコミュニケーションを取りたい」というニーズは非常に強く、この点でベトナムは他国に対して明確な優位性を持っています。

日本語対応力——ベトナムが持つ独自のアドバンテージ

ベトナムが日本企業のオフショア開発先として選ばれる最大の差別化要因は、日本語対応力です。国際交流基金の調査によると、ベトナムにおける日本語学習者数は東南アジアでトップクラスに位置しており、日本語能力試験(JLPT)の受験者数でも世界有数の水準にあります。

ベトナムでの日本語教育は1961年にハノイ貿易大学で始まり、60年以上の歴史を持っています。現在では全国85以上の高等教育機関で日本語教育が実施されており、一部の学校では第一外国語として日本語を導入しています。この教育基盤があるため、ベトナムのIT企業には日本語でコミュニケーションが可能なブリッジSE(日本側とベトナム側の橋渡しを担当するエンジニア)が豊富に在籍しています。

英語が苦手な日本のIT担当者にとって、日本語でやり取りできることのメリットは非常に大きいです。要件の微妙なニュアンスや、日本特有の業務フローの説明を日本語で行えることで、認識齟齬による手戻りのリスクが大幅に低減されます。GXOでも、すべてのプロジェクトにおいて日本語でのコミュニケーションを基本とし、福岡本社の日本人プロジェクトマネージャーとベトナム拠点のブリッジSEが連携する体制を構築しています。

ベトナムオフショア開発ベンダーを選ぶ際の5つのチェックポイント

ベトナムIT人材の優位性を理解した上で、実際にベンダーを選定する際に確認すべきポイントを5つ整理します。

第一に、「ブリッジSEの日本語レベルと実務経験」です。日本語能力試験N2以上を目安に、日本企業とのプロジェクト経験が豊富なブリッジSEが在籍しているかを確認してください。日本語が話せるだけでなく、日本の商習慣や開発プロセスを理解しているかが重要です。

第二に、「自社が求める技術スタックへの対応力」です。Webアプリ、モバイルアプリ、AI、クラウドなど、自社のプロジェクトに必要な技術領域での実績があるかを確認してください。ベトナムのIT企業はモダン技術に強い反面、レガシーシステム(COBOLなど)への対応力は企業によって差があります。

第三に、「品質管理体制」です。コードレビュー、テストプロセス、リリース前の検収手順が明確に定められているかを確認してください。独立した品質管理部門を持つベンダーであれば、日本の開発企業と同等のクオリティが期待できます。

第四に、「日本側の窓口体制」です。ベトナム拠点だけでなく、日本国内に日本人のプロジェクトマネージャーや営業担当がいるかを確認してください。日本側に窓口があれば、緊急時の対応や対面での打ち合わせがスムーズに行えます。

第五に、「小規模案件からの開始が可能か」です。いきなり大規模なプロジェクトを発注するのではなく、開発期間1〜3か月程度の小規模案件でベンダーの品質とコミュニケーションを検証することを推奨します。この「お試し期間」を経て本格的な契約に移行するアプローチが、リスクを抑える最善の方法です。

まとめ

ベトナムがオフショア開発先として選ばれ続ける理由は、単なるコストの安さではありません。モダン言語への対応力と若手エンジニアの技術力、親日的で勤勉な国民性、日本語対応力の高さ、そして2時間という小さな時差の4つが組み合わさった総合力にあります。インドやフィリピンと比較しても、「日本語でコミュニケーションが取れる」「日本の商習慣を理解している」という点でベトナムは明確な優位性を持っています。

「ベトナムオフショア開発を検討したい」「ベンダーの選び方を相談したい」という方は、180社以上の支援実績を持つGXOにお気軽にご相談ください。福岡本社とベトナム開発拠点を持つGXOが、技術選定からチーム構築、品質管理まで一貫して支援いたします。

👉 無料相談はこちら

「やりたいこと」はあるのに、
進め方がわからない?

DX・AI導入でつまずくポイントは企業ごとに異なります。
30分の無料相談で、御社の現状を整理し、最適な進め方を一緒に考えます。

無料で相談してみる

営業電話なし オンライン対応可 相談だけでもOK