RSAC 2026が閉幕──エージェンティックAIが2026年セキュリティの最重要課題に

世界最大級のサイバーセキュリティカンファレンス「RSAC 2026」が3月27日に閉幕しました。今年のカンファレンスでは「エージェンティックAI」が最大のテーマとして浮上し、2026年のセキュリティ投資方向を明確に示す結果となっています。企業のセキュリティ担当者にとって、この潮流を理解し対策を講じることが急務です。
Morningstarの報道によると、今年のRSAC 2026にはサンフランシスコMoscone Centerに44,000名が参加し、700名の講演者と600の展示者が集結しました。35回目を迎えた今年は、過去最大規模の開催となり、業界全体の関心の高さを示しています。
3つの主要テーマが示す2026年の脅威環境
今年のカンファレンスでは、3つの主要トレンドトピックが議論の中心となりました。
第一のテーマは「エージェンティックAI」です。これは自律的に判断・行動するAIエージェントのセキュリティを指します。AIが人間の介入なしにタスクを実行する時代において、その行動をどのように制御し、悪用を防ぐかが喫緊の課題となっています。3月だけでもExcel Copilotの脆弱性、LangflowやLangChainの脆弱性、GlassWorm、AIボットを悪用したCI/CD攻撃など、AIセキュリティに関する事案が相次いで報告されており、このテーマが最大の関心事となったことは業界の危機感を反映しています。
第二のテーマは「攻撃・防御サイバー能力の最新動向」です。攻撃者がAIを活用して攻撃を高度化させる一方、防御側もAIを駆使した検知・対応能力の強化を進めています。この攻防の均衡がどちらに傾くかが、今後のセキュリティ投資の方向性を左右します。
第三のテーマは「レジリエンスの未来」です。脅威環境が急速に進化する中、侵害を完全に防ぐことは現実的ではありません。いかに早く検知し、被害を最小化し、事業を継続できるかという回復力の重要性が改めて強調されました。
Innovation Sandboxと暗号技術の50年
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カンファレンスでは恒例のInnovation Sandboxコンテストも開催され、Geordie AIが最も革新的なスタートアップとして選出されました。AIセキュリティ分野のスタートアップが選ばれたことは、業界の投資・注目がこの領域に集中していることを示しています。
また、暗号パネル25周年記念セッションでは、Diffie-Hellman鍵交換アルゴリズムの50年間にわたる数学的堅牢性が称賛されました。基盤となる暗号技術の信頼性を再確認しつつ、その上で動作するアプリケーション層のセキュリティが新たな課題となっている現状が浮き彫りになっています。
御社が今すぐ取り組むべきこと
RSAC 2026で示されたトレンドを踏まえ、企業が今すぐ検討すべきアクションを整理します。
まず、自社で導入済みまたは導入予定のAIツール・エージェントを棚卸しし、それぞれのセキュリティリスクを評価することが重要です。AIが自律的にデータにアクセスしたり、外部システムと連携する場合、その権限設定と監視体制を見直す必要があります。
次に、AIを活用した脅威検知ソリューションの導入を検討してください。攻撃者がAIを使う時代において、人手による監視だけでは対応が追いつきません。SIEM(セキュリティ情報イベント管理)やSOAR(セキュリティオーケストレーション自動化対応)の活用が効果的です。
さらに、インシデント発生を前提としたレジリエンス計画の策定・更新も欠かせません。事業継続計画の中にサイバー攻撃シナリオを組み込み、定期的な訓練を実施することで、実際の被害を最小限に抑えられます。
加えて、従業員向けのAIセキュリティ教育を実施し、AIツールの適切な利用方法とリスクについての理解を深めることも有効です。最後に、外部のセキュリティ専門家による診断を受け、自社の現状と改善点を客観的に把握することをお勧めします。
まとめ
RSAC 2026は、エージェンティックAI・攻防サイバー能力・レジリエンスという3つの主要テーマを通じて、2026年のセキュリティ投資方向を明確に示しました。AIが業務に浸透する中、そのセキュリティ対策は経営課題として捉える必要があります。自社のAI活用状況を見直し、脅威検知体制とレジリエンス計画を強化する今が、対策を講じる最適なタイミングです。
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