Webサイト制作に持続化補助金を使うなら知っておくべき3つのルール
小規模事業者持続化補助金でWebサイトを制作する場合、ウェブサイト関連費は単体では申請できず、他の経費費目との併用が必須であり、かつ補助金総額の1/4が上限という制約があります。本記事では、この制約を踏まえた上で、持続化補助金を活用してWebサイトを構築するための申請方法と注意点を解説します。
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者の販路開拓や生産性向上を支援する国の補助金です。過去16回の公募における平均採択率は約60%と、他の補助金と比較して採択のハードルが比較的低く、個人事業主も申請可能なため、小規模事業者にとって活用しやすい制度です。直近の第17回公募(2025年9月発表)では採択率51.0%(応募23,365件、採択11,928件)でした。
Webサイト制作は補助対象経費に含まれますが、申請にあたっては持続化補助金特有のルールを正確に理解しておかなければ、不採択や補助対象外となるリスクがあります。補助金を使ったWebサイト制作を検討している方は、まずこの3つのルールを押さえてください。
ウェブサイト関連費の補助条件を理解する

持続化補助金でWebサイト制作に充てられる経費は「ウェブサイト関連費」に分類されます。この費目には、商品販売のためのWebサイト作成や更新、ECサイト構築、インターネットを活用したシステム開発、スマートフォン用アプリケーション開発などが含まれます。
ただし、ウェブサイト関連費には他の経費費目にはない厳しい制約が設けられています。
第一の制約は、ウェブサイト関連費単体では申請できないという点です。必ず機械装置費、広報費、展示会出展費などの他の経費費目と組み合わせて申請する必要があります。つまり、「Webサイトだけを作りたい」という計画では持続化補助金を受けることはできません。
第二の制約は、ウェブサイト関連費は補助金総額の1/4が上限であるという点です。一般型・通常枠の補助上限額は50万円(インボイス特例を活用した場合は最大100万円)であるため、ウェブサイト関連費に充てられる金額は最大で12.5万円(インボイス特例適用時は最大25万円)です。賃金引上げ特例やインボイス特例を組み合わせることで補助上限額が引き上がれば、ウェブサイト関連費に充てられる枠も比例して増えます。
よくある失敗パターンとして、補助金の全額をWebサイト制作に充てようとして申請するケースがあります。ウェブサイト関連費は総額の1/4までという制約を知らずに計画を立ててしまうと、申請段階で要件を満たせず不採択となります。また、Webサイト関連費だけで申請書を提出してしまい、他の経費費目との併用が必須であることを見落とすケースも少なくありません。
採択される経営計画書の書き方
持続化補助金の採否を分けるのは、様式2「経営計画書・補助事業計画書」の質です。審査は外部有識者による書類審査で行われ、経営状況の分析、経営方針の適切性、補助事業計画の有効性、積算の透明性の4つの観点で評価されます。
Webサイト制作を含む申請で特に重要なのは、Webサイトの構築がどのように販路開拓につながるかを具体的に記述することです。「Webサイトを作って集客したい」のような漠然とした記述では採択されません。「現在は店舗来客と紹介のみで月間新規顧客数が5件にとどまっているが、Webサイトを構築しSEO対策を実施することで、月間の問い合わせ数を15件に増加させ、新規顧客獲得数を月10件に引き上げる」のように、現状の課題→Webサイトの具体的な活用方法→期待される成果を数値で示しましょう。
経営計画書では、自社の強みと対象市場の特性を踏まえた記述も求められます。自社の製品やサービスにはどのような強みがあり、ターゲットとなる顧客層はどこにいるのか、その顧客層にWebサイトを通じてどのようにアプローチするのかという戦略の一貫性が、審査員に評価されるポイントです。
加点項目の確保も採択率を高める重要な要素です。賃上げ計画の策定、事業承継に関する取り組み、経営力向上計画の認定、地域資源活用への該当などが加点対象となります。特に賃金引上げ特例は、補助上限額の引き上げにも直結するため、要件を満たせる場合は積極的に活用しましょう。
Webサイト制作で補助金を最大活用する申請設計
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ウェブサイト関連費が補助金総額の1/4に制約されていることを踏まえると、補助金の効果を最大化するには、ウェブサイト関連費と他の経費費目を組み合わせた申請設計が重要です。
効果的な組み合わせとして、広報費(チラシ・パンフレット制作)とウェブサイト関連費を併用する方法があります。Webサイトで集客し、チラシやパンフレットで商談時の説明資料として活用するという一貫した販路開拓の計画を立てれば、審査員にとっても合理性のある申請になります。
別の組み合わせとして、展示会出展費とウェブサイト関連費を組み合わせる方法もあります。展示会で名刺交換した見込み客をWebサイトに誘導し、具体的な問い合わせにつなげるという導線を計画することで、オフラインとオンラインの相乗効果を示す申請が可能です。
商工会・商工会議所の支援を受けて申請することも、採択率を高めるうえで効果的です。持続化補助金では、申請前に商工会・商工会議所から事業支援計画書(様式4)の発行を受ける必要があります。この過程で経営計画の内容についてアドバイスを受けられるため、計画の質を高める機会として積極的に活用しましょう。
Webサイトの構築から運用まで、補助金申請と連動した計画が必要な場合は、Web制作と補助金活用の両方に知見を持つ外部パートナーへの相談も有効です。GXOでは、180社以上の支援実績をもとに、補助金の申請設計からWebサイトの企画・構築・運用までを一気通貫でサポートしています。
御社の持続化補助金×Web制作を成功させる5つのアクション
第一に、ウェブサイト関連費が補助金総額の1/4であることを前提に、他の経費費目との組み合わせを設計することです。Webサイト単体での申請はできません。
第二に、商工会・商工会議所に早めに相談し、事業支援計画書(様式4)の発行スケジュールを確認することです。発行には受付締切があるため、余裕を持った準備が必要です。
第三に、経営計画書でWebサイトの構築が販路開拓にどう貢献するかを数値で示すことです。月間の新規問い合わせ数や顧客獲得数など、具体的な成果目標を記載しましょう。
第四に、見積書を事前に取得しておくことです。2025年度以降、採択から交付決定の間に見積書の提出が必須となっています。Web制作会社から正式な見積書を取得し、積算の妥当性を示せるよう準備しておきましょう。
第五に、不採択の場合も次回の公募に再申請できることを念頭に、早めに動き出すことです。持続化補助金は約3か月に1回のペースで公募が行われるため、早めに申請すれば再チャレンジの機会があります。
GXOでは、180社以上の支援実績と92%の成功率を活かし、持続化補助金の申請設計からWebサイトの企画・デザイン・構築・運用定着までをワンストップでサポートしています。補助金を活用したWebサイト制作をお考えの方は、ぜひご相談ください。
よくある質問

Q. 持続化補助金でECサイト(ネットショップ)も作れますか?
ECサイトの構築もウェブサイト関連費として補助対象に含まれます。ただし、ウェブサイト関連費の制約(補助金総額の1/4が上限、単体申請不可)は同様に適用されるため、他の経費費目と組み合わせた申請が必要です。
Q. 既存のWebサイトのリニューアルも対象になりますか?
Webサイトの更新やリニューアルもウェブサイト関連費の対象です。ただし、既存サイトの維持費や月額のサーバー利用料は補助対象外です。リニューアルが販路開拓にどう貢献するかを経営計画書で明確に示す必要があります。
Q. 個人事業主でも申請できますか?
持続化補助金は個人事業主も申請可能です。対象は従業員数が商業・サービス業で5人以下、製造業その他で20人以下の小規模事業者です。個人事業主の場合は、直近の確定申告書の写し等が必要書類となります。
まとめ
小規模事業者持続化補助金でWebサイトを制作する場合、押さえるべきポイントを整理すると、第一にウェブサイト関連費は単体申請不可であり他の経費費目との併用が必須であること、第二にウェブサイト関連費は補助金総額の1/4が上限であること、第三に経営計画書でWebサイト構築と販路開拓の因果関係を数値で示すこと、第四に広報費や展示会出展費と組み合わせて相乗効果を訴求する申請設計が効果的であること、第五に商工会・商工会議所の支援を受けて計画の質を高めることの5つです。
まずは商工会・商工会議所への相談とWeb制作会社からの見積書取得から始めましょう。補助金×Webサイト制作の支援が必要な場合は、180社以上の実績を持つGXOにお気軽にご相談ください。
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