RFP(提案依頼書)の目的は、文章をきれいに整えることではない。候補会社へ同じ条件を渡し、提案・見積・リスクを同じ物差しで比較できる状態をつくることだ。
デジタル庁の標準ガイドライン解説書も、客観的な評価のために、評価基準と対応した提案依頼内容、提案書の体裁、提出資料を明確にする考え方を示している。IPAのモデル取引・契約書は、開発段階ごとの役割と責務を明確にする資料を提供している。したがって、RFPは機能一覧だけでなく、評価・責任・契約・受入までつながっている必要がある。
先に経営判断:RFP配布前に決める5点
次の5点を経営側で決められない場合、RFPの清書より先に社内整理が必要だ。
- 何の経営課題を、いつまでに、どのKPIで改善するか
- 初期費用だけでなく、移行・教育・保守を含む投資上限はいくらか
- 必須範囲と、予算超過時に後回しにできる範囲はどこか
- 発注側の責任者と、最終承認者は誰か
- 何を証拠にベンダーを選び、どの条件なら発注を見送るか
要件がまだ整理できていない場合は、先に業務システム要件定義テンプレートで業務・データ・非機能・受入条件を固める。
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GXO式「発注前RFP・5ゲート100点」
GXOが公式資料とシステム発注の実務論点を独自に分析し、GXO式独自のRFP診断・評価表として、25項目、各4点、合計100点で採点できるように再構成した。総合点だけでなく、後述する重大欠陥が1つでもあれば配布を止める。
費用・予算が500万円でも3,000万円でも、金額だけで判定せず、事業停止・個人情報・移行・外部連携のリスクに応じて必要項目を決める。
採点ルール:0点・2点・4点を証拠で決める
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| 点数 | 状態 | 証拠の例 |
|---|---|---|
| 0点 | 未記載、担当者の頭の中だけ、候補会社ごとに説明が違う | 証拠なし |
| 2点 | 記載はあるが、数値・責任者・判定条件のいずれかが欠ける | 草案、口頭合意、未承認表 |
| 4点 | 数値、対象範囲、責任者、確認方法が記載され、社内承認済み | 承認済みRFP、業務フロー、要件ID、評価表 |
Gate 1:経営目的・投資判断(20点)
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| # | 4点になる条件 | 確認証拠 | 刺さらない記載と修正例 |
|---|---|---|---|
| 1 | 解決する経営課題、対象部門、現状値がある | 稟議、月次KPI | 「DXしたい」→受注入力の月80時間と誤入力月12件を削減 |
| 2 | 本番後に測るKPI、目標値、測定時点がある | KPI定義表 | 「効率化」→稼働3か月後に処理時間50%減を検証 |
| 3 | 初期・移行・教育・保守を含む投資上限がある | 3年TCO表 | 「安く」→初期1,500万円、3年総額2,400万円以内 |
| 4 | Must/Should/Couldと削減順序がある | 優先度表 | 全機能必須→予算超過時に分析機能を第2期へ移す |
| 5 | 発注責任者、業務責任者、承認者が決まっている | RACI、決裁規程 | 「関係部門で検討」→営業部長が業務承認、社長が投資承認 |
具体例:経営目的が「業務効率化」だけでは、A社は現行業務の置換、B社はAI自動化、C社はSaaS導入を提案し、金額差の理由を比較できない。現状値・目標・上限・優先順位を固定すると、解決手段の違いを投資対効果で評価できる。
レッドフラグ:ベンダーへ目的の言語化まで丸投げしている、投資上限を社内でも決めていない、決裁者が説明会に参加しない。
Gate 2:業務・要件・境界(20点)
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| # | 4点になる条件 | 確認証拠 | 見積差が出る落とし穴 |
|---|---|---|---|
| 6 | As-Is/To-Be業務と例外処理がある | 業務フロー、例外一覧 | 通常フローだけ提示し、返品・取消・再承認が抜ける |
| 7 | 機能に一意の要件IDと優先度がある | 機能要件表 | 「顧客管理一式」で各社の解釈が分かれる |
| 8 | データ項目、件数、品質、移行範囲がある | データ辞書、移行台帳 | CSV移行とだけ書き、重複・文字化け・履歴を無視する |
| 9 | 外部連携の方式、頻度、責任境界がある | 構成図、API仕様 | APIありとだけ書き、利用料・制限・障害責任が抜ける |
| 10 | 対象外と顧客側作業が明示されている | スコープ表 | マスタ整備、端末設定、教育教材の担当が未定 |
具体例:受注管理で「販売管理と連携」とだけ書くと、リアルタイムAPI、夜間バッチ、手動CSVのどれを想定するかで費用も障害時の業務も変わる。連携元・先、データ、方向、頻度、許容遅延、再送、費用負担まで回答欄を設ける。
通過基準:候補会社が追加ヒアリングをせずとも、対象/対象外、データ移行量、外部連携本数を同じ数字で見積条件書へ転記できる。
Gate 3:非機能・セキュリティ・運用(20点)
IPAの非機能要求グレードは、可用性、性能・拡張性、運用・保守性、移行性、セキュリティ、システム環境・エコロジーの観点を段階的に確認するための資料である。すべてを最高水準にすると費用が膨らむため、事業影響から必要水準を選ぶ。
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| # | 4点になる条件 | 確認証拠 | ベンダーへの回答要求 |
|---|---|---|---|
| 11 | 利用者数、ピーク、応答時間、将来増加がある | アクセス実績、性能条件 | 測定シナリオと性能試験の合格値 |
| 12 | 稼働時間、復旧時間、復旧時点、停止許容がある | BCP、RTO/RPO表 | バックアップだけでなく復元試験の頻度 |
| 13 | 認証、権限、ログ、暗号化、脆弱性対応がある | 権限表、セキュリティ基準 | 管理者操作ログ、保存期間、重大脆弱性の期限 |
| 14 | 監視、障害、問い合わせ、変更の責任分界がある | 運用フロー、RACI | 一次切り分け、連絡時間、月額内外の作業 |
| 15 | 環境、アカウント、コード、データの所有・返却条件がある | 資産台帳、契約方針 | クラウド名義、リポジトリ、退去時の引き渡し |
具体例:「24時間365日対応」と「24時間365日監視、重大障害は30分以内に受付、4時間以内の暫定復旧を目標」は別物だ。受付時間、初動、復旧目標、対象障害、免責、追加単価を分けて回答させる。
レッドフラグ:可用性だけ99.9%と書き、計測単位・計画停止・違反時対応がない。バックアップはあるが復元試験がない。クラウド契約がベンダー名義のまま引き渡し条件がない。
Gate 4:提案・見積・契約条件(20点)
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| # | 4点になる条件 | 確認証拠 | 統一する回答欄 |
|---|---|---|---|
| 16 | 提案書の章立てとページ・添付形式が統一されている | 提案様式 | 要件ID別の対応可否、前提、代替案 |
| 17 | 見積の費目、数量、単価、前提、除外が統一されている | 見積様式 | 工程別工数、移行、教育、保守、クラウド、第三者費用 |
| 18 | 変更管理と追加費用の発生条件がある | 変更要求票 | 無償修正/仕様変更/調査の境界と単価 |
| 19 | 体制、再委託、担当者稼働、交代条件がある | 体制表、経歴書 | PM稼働率、実担当、再委託範囲、交代時引継ぎ |
| 20 | 契約類型、知財、検収、保証、解除の方針がある | 契約論点表 | 準委任/請負の工程分離、成果物、権利、契約終了時対応 |
具体例:A社1,200万円、B社1,600万円でも、A社にデータ移行・受入支援・初年度保守が含まれず、後から500万円追加されれば比較は逆転する。初期価格ではなく、同じ費目の24か月総費用と除外条件で比較する。
注意:契約類型や条項の適否は案件ごとに異なる。RFPには自社の方針と確認事項を記載し、最終契約は法務・弁護士等の専門家と個別に確認する。
Gate 5:評価・受入・本番化(20点)
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| # | 4点になる条件 | 確認証拠 | 判定方法 |
|---|---|---|---|
| 21 | 評価項目、配点、最低点、採点者が事前承認済み | 評価表 | 価格を開く前に技術・運用を採点する |
| 22 | 質疑の期限、回答方法、全社共有ルールがある | Q&A台帳 | 重要回答を候補全社へ同時共有する |
| 23 | デモ・プレゼンの共通シナリオがある | デモ台本 | 自社データに近い例外処理を全社に実演させる |
| 24 | 受入条件が要件IDと結びついている | 受入試験表 | 誰が、何を、どの証拠で合格にするかを定義する |
| 25 | 移行・教育・切戻し・本番判定がある | 移行計画、Go/No-Go表 | 重大欠陥時の延期、旧環境へ戻す条件を決める |
具体例:提案プレゼンの話しやすさだけで選ぶと、提案担当と実担当が違う場合に失敗する。共通シナリオを渡し、予定PMと実務担当者に、例外処理、障害連絡、追加要求の扱いを説明させる。
通過基準:採点根拠が議事録・提案書ページ・デモ結果に残り、落選理由と選定理由を決裁者へ説明できる。
総合点より優先する7つの重大欠陥
次のいずれかがあれば、合計80点以上でもRFP配布を止める。高得点が致命的な欠落を相殺しないためのルールだ。
- 経営目的、KPI、投資上限のいずれも決裁者が承認していない
- 対象範囲と対象外が分離されていない
- データ移行または主要外部連携の現状が不明
- 個人情報・機密情報を扱うのに権限とログ要件がない
- 見積様式が自由で、費目・除外・追加単価を比較できない
- 評価基準を提案受領後に決める予定になっている
- 受入条件、契約終了時の成果物返却、切戻し条件がない
点数別の次アクション
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| 点数 | 判定 | 次に行うこと |
|---|---|---|
| 90〜100 | 配布可能 | 重大欠陥ゼロを確認し、候補全社へ同一版を配布 |
| 75〜89 | 条件付き | 0点項目を埋め、2点項目の証拠と責任者を確定 |
| 50〜74 | 再整理 | 要件定義・非機能・見積様式を先に整備 |
| 0〜49 | 配布見送り | 経営目的、業務、投資上限から再設計 |
3業種の記入済み例
以下は方法を示すための架空例であり、GXOの実績値や効果保証ではない。
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| ケース | Gate 1 | Gate 2 | Gate 3 | Gate 4 | Gate 5 | 合計 | 判断 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 製造業・受発注刷新 | 20 | 16 | 12 | 14 | 10 | 72 | 停止。EDI連携、復元、受入表を確定 |
| EC・在庫統合 | 18 | 18 | 16 | 16 | 14 | 82 | 条件付き。ピーク性能と切戻しを補完 |
| SaaS間連携 | 20 | 20 | 18 | 18 | 18 | 94 | 配布可能。API制限の最終確認のみ |
製造業72点の補完例
- 0点だった「主要外部連携」を、販売管理→生産管理の日次CSV、エラー時は業務担当が再送、翌営業日10時までに復旧へ変更
- 2点だった「データ移行」を、得意先2万件、商品8万件、受注履歴3年、重複率の事前調査へ変更
- 0点だった「受入条件」を、要件ID、テストデータ、期待値、証跡、承認者の5列で作成
- 補完後は90点。ただし本番切戻し手順が未訓練のため、契約前に机上訓練を条件化
RFP本文テンプレート
次の章立てをコピーし、各項目に「決定」「候補会社へ提案要求」「未確定」の状態を付ける。未確定事項を隠さず、調査費・前提・価格幅として回答させることが重要だ。
1. 文書情報:版番号、配布日、秘密情報、問い合わせ先
2. 会社・事業:事業概要、対象部門、関係者
3. 背景・目的:現状値、経営課題、KPI、投資上限
4. 対象範囲:対象業務、対象外、前提、顧客側作業
5. 業務要件:As-Is、To-Be、例外、責任分界
6. 機能要件:要件ID、優先度、入出力、受入条件
7. データ・連携:項目、件数、移行、API、障害時運用
8. 非機能要件:性能、可用性、運用、セキュリティ、環境
9. 移行・教育・本番化:リハーサル、切戻し、承認条件
10. 提案依頼:方式、体制、工程、リスク、代替案
11. 見積様式:費目、数量、単価、前提、除外、24か月TCO
12. 契約論点:契約類型、成果物、権利、変更、解除、引渡し
13. 評価方法:配点、最低点、失格条件、デモシナリオ
14. 手続:説明会、質疑、回答共有、提出期限、選定通知
ベンダー回答表:自由提案の前に揃える12列
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| 列 | 回答させる内容 |
|---|---|
| 要件ID | RFPのどの要件への回答か |
| 対応可否 | 標準、設定、追加開発、非対応 |
| 提案内容 | 実現方式と利用サービス |
| 前提条件 | 顧客準備、データ品質、契約条件 |
| 対象外 | 見積に含まれない作業・費用 |
| 初期費用 | 費目・数量・単価 |
| 月額・年額 | 保守、クラウド、ライセンス、従量費 |
| 追加単価 | 仕様変更、調査、時間外、データ追加 |
| 担当者 | PM・実担当・再委託先と稼働率 |
| 成果物 | 設計書、コード、テスト、運用、教育資料 |
| リスク | 発生条件、影響、予防策、責任者 |
| 証拠 | 類似実績、デモ、資格、設計例、試験結果 |
3社評価表の記入例
価格を先に見ると、安い提案へ評価が引っ張られる。技術・運用・体制を採点してから価格欄を開く二段階評価にする。
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| 評価軸 | 配点 | A社 | B社 | C社 | 証拠 |
|---|---|---|---|---|---|
| 目的・業務理解 | 15 | 12 | 14 | 9 | 提案書、質疑回答 |
| 要件適合・代替案 | 20 | 16 | 18 | 13 | 要件ID回答表 |
| 非機能・セキュリティ | 15 | 10 | 14 | 8 | 設計方針、デモ |
| 移行・運用・保守 | 15 | 9 | 13 | 11 | 移行計画、SLA |
| 体制・責任・継続性 | 15 | 13 | 12 | 8 | 実担当面談、体制表 |
| 24か月総費用 | 15 | 13 | 10 | 15 | 統一見積様式 |
| 契約・撤退容易性 | 5 | 3 | 5 | 2 | 成果物・返却条件 |
| 合計 | 100 | 76 | 86 | 66 |
この架空例ではB社が最高点だが、そのまま契約しない。低得点項目、見積前提、実担当者、重大欠陥を確認し、交渉後の最終版を再採点する。
採点結果を見積・契約・受入試験へ変換する
RFPが選定時だけで消えると、契約後に「提案では対応すると書いた」が再発する。要件IDを一貫して使う。
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| RFPの情報 | 次の成果物 | 転記する内容 |
|---|---|---|
| 要件ID・優先度 | 見積条件書 | 対応可否、工数、費用、前提、除外 |
| 提案回答 | 契約・個別契約 | 成果物、責任分界、変更条件、権利 |
| 非機能要件 | 設計・試験計画 | 測定条件、合格値、証跡 |
| データ・連携 | 移行計画 | 件数、照合、再送、リハーサル、切戻し |
| 受入条件 | 受入試験表 | テストデータ、期待値、担当、証拠、判定日 |
| リスク・未確定 | 課題・変更台帳 | 期限、責任者、費用影響、承認履歴 |
RFP作成から契約までの実務手順
- 要件定義の証拠を集め、5ゲートを仮採点する
- 重大欠陥をゼロにし、経営側が投資上限と配点を承認する
- 候補会社へ同一版のRFP、回答表、見積様式、評価方法を渡す
- 質問と回答をQ&A台帳で管理し、重要情報を全候補へ共有する
- 技術・運用・体制を採点し、その後に価格と24か月TCOを採点する
- 予定PM・実担当者による共通シナリオのデモを行う
- 最優先候補と前提・除外・成果物・変更・撤退条件を交渉する
- RFP要件IDを契約、計画、受入試験へ転記してから発注する
RFPを作り込みすぎないほうがよい条件
RFP方式そのものが適さない場合もある。これは相談を避けるためではなく、調達方法の選択を誤らないための判断軸だ。
- 解決策の候補すら分からない探索段階:先にRFIや短期調査で選択肢を集める
- 1〜2週間の小さな検証:目的・上限・データ・評価基準だけを短い実験計画にする
- 既製SaaSで標準化できる業務:長いRFPより必須要件とデモシナリオを優先する
- 要件変化が大きい新規事業:固定仕様一括請負ではなく、段階契約と終了条件を設計する
一方、複数社の提案を比較する、個人情報や基幹連携がある、500万円を超える可能性がある、社内に発注経験者がいない場合は、金額だけでRFP不要と判断せず、リスクに応じた文書化が必要だ。500万円は法的基準や品質保証の境界ではなく、社内統制を考えるための例示である。
外部支援が向いている企業
- 要件定義はあるが、候補会社ごとに見積範囲が揃わない
- 経営、現場、情シスで優先順位が対立している
- 非機能、データ移行、契約・撤退条件を判断できる担当者がいない
- 既に見積を取得したが、金額差の理由を説明できない
- 提案した会社と実際に開発する会社・担当者が異なる可能性がある
GXOのシステム開発・発注準備支援では、RFPを代筆するだけでなく、要件証拠、見積条件、評価表、契約論点、受入条件まで一つの要件IDで整理する。既に提案・見積を受領している場合は見積セカンドオピニオンで比較前提と追加費用リスクを確認できる。
根拠と検証方法
- 版番号:GXO RFP 5-Gate Scorecard v1.0(2026年7月15日)
- 公式資料:デジタル庁の標準ガイドライン、IPAのモデル取引・契約書、非機能要求グレードを確認した
- GXO独自分析:公式資料の調達観点を、中小・中堅企業が発注前に自己採点できる25項目へ再編集した。5ゲート、配点、重大欠陥、点数別判定、架空例は公的基準ではない
- 検証可能性:各得点をRFPのページ、業務フロー、要件ID、評価表などの証拠へ結びつける。証拠がなければ4点にしない
- 更新条件:公式ガイドライン、法令、契約実務、セキュリティ標準、主要な調達方式が変わった場合に見直す
- 限界:本記事は個別案件の法務判断、セキュリティ適合保証、費用・納期・成果の保証をするものではない
- 監修範囲:GXO株式会社がシステム企画・発注準備・開発実務の観点で執筆、編集、検証した。法務判断は専門家へ確認する
出典・参照した一次情報
最終確認日:2026年7月15日。公式資料の事実とGXO独自の採点・判断は上記のとおり分離した。公開後に制度、標準、法令、公式資料が更新される可能性があるため、発注直前に最新情報を確認する。
FAQ
RFPと要件定義書は何が違いますか?
要件定義書は実現したい業務・機能・非機能・データ・受入条件を整理する。RFPはそれらに加え、候補会社へ回答してほしい内容、見積様式、体制、契約条件、評価方法、提出手続を示す。要件定義書を添付し、RFP本文で提案・評価・調達条件を指定すると重複を減らせる。
予算を書くと上限いっぱいの見積になりませんか?
上限だけでなく、必須範囲、削減順序、費目別様式、24か月総費用、前提・除外、追加単価をセットで求める。予算を隠して比較不能な提案を集めるより、同じ上限内で何を実現し、何を除外するかを比較するほうが投資判断に使いやすい。
RFPは何社へ配ればよいですか?
一律の正解はない。候補数より、同一条件を説明し、質疑へ公平に回答し、実担当者まで評価できる社数に絞る。候補が多すぎる場合は、会社情報・類似領域・体制・利益相反などの事前条件で一次選考する。
未確定要件があるとRFPを出せませんか?
未確定であること自体より、未確定を確定事項として見積もらせることが問題だ。「決定」「提案要求」「未確定」に分け、未確定項目は調査方法、調査費、価格幅、確定期限、確定後の変更手続を回答させる。
最安値の会社を選ぶべきですか?
価格は重要だが、対象範囲、除外、追加単価、移行、保守、撤退費用が揃わない総額比較は危険だ。技術・運用・体制を先に採点し、同一条件の24か月総費用と重大欠陥を確認して決める。






