「SIEM 導入と SOC 外注、5 社から相見積もりを取ったが、最安 60 万 / 月、最高 350 万 / 月で 5 倍以上の差。何を比べればいいのか分からない」――中堅企業の情報セキュリティ責任者の典型的な悩み。 価格差の多くはログ取込量・運用体制・通報窓口の 24/365 有無で発生する。本記事は中堅企業を 200・500・1000 名の 3 規模に分けて費用構造を整理する。


目次

  1. SIEM と SOC の機能分担
  2. 費用を構成する 5 要素
  3. 規模別の月額予算レンジ
  4. ログ取込量の見積もり方
  5. 運用体制と人数のリアル
  6. 機能マトリクス(ベンダー比較軸)
  7. 相見積もり 10 質問
  8. よくある質問(FAQ)

SIEM と SOC の機能分担

項目SIEM 単体SIEM + マネージド SOC
ログ集約プラットフォーム機能同左
相関分析ルール自社で運用ベンダー運用
アラート 1 次判定自社ベンダー
エスカレーション自社ベンダー → 自社
24/365 監視自社シフトベンダー
ルールチューニング自社月次レビュー含有
中堅でアナリスト 3 名以上を抱えるのは稀。SIEM 単体では宝の持ち腐れになりがち、マネージド SOC とセットが現実解。

費用を構成する 5 要素

要素課金単位月額レンジ目安
1. ログ取込量GB/日取込量 × 数千-数万円
2. 分析エンジンプラットフォーム月額20-80 万円
3. 運用体制(SOC 人員)人月50-200 万円
4. 通報窓口(24/365)月額固定10-40 万円
5. レポート / 月次会議月額固定5-20 万円
ログ取込量で大きく変動するため、見積もり比較時はまず取込量の前提を揃える。

規模別の月額予算レンジ

規模ログ取込量目安月額レンジ推奨構成
200 名5-15 GB/日60-150 万円クラウド SIEM + 軽量 MDR
500 名15-40 GB/日120-280 万円標準 SIEM + マネージド SOC
1000 名40-100 GB/日250-500 万円エンタープライズ SIEM + 24/365 SOC
※ 工場・店舗等の拠点数が多い業態は同規模でもログ取込量が 1.5-2 倍になりやすい。

ログ取込量の見積もり方

重要: 取込ソースを絞り込むと月額を 30-50% 削減可能。何を入れて何を入れないかの設計が費用最適化の鍵。


運用体制と人数のリアル

体制レベルアナリスト人数カバレッジ月額目安
平日日中のみ1-2 名8h × 5d50-80 万円
平日 24h3-4 名24h × 5d100-150 万円
24/3655-7 名完全150-300 万円
平日日中のみは「実質的に SOC とは呼べない」水準。中堅でも最低 24h × 5d が望ましい。

機能マトリクス(ベンダー比較軸)

機能A 社(大手)B 社(中堅特化)C 社(廉価)
クラウド SIEM標準標準標準
国内データ保管選択可標準一部のみ
24/365 SOC標準オプション不可
月次脅威レポート含有含有オプション
月次会議含有含有別料金
封じ込め権限事前承認可事前承認可通報のみ
カスタムルール開発含有5 件 / 月別料金
月額目安(500 名)200-280 万130-180 万70-110 万
※ 上記はカテゴリ別の代表的な構成パターン。具体ベンダー名ではなく構成パターンとしての参考。

相見積もり 10 質問


よくある質問(FAQ)

Q. クラウド SIEM と従来型 SIEM どちらが中堅向きか? A. 中堅は初期投資・運用負荷の観点でクラウド SIEM が現実的。従来型は規制要件で国内オンプレ必須の場合のみ検討。

Q. SIEM のみ導入で SOC は内製は可能か? A. アナリスト 3-5 名を 24/365 で確保できる前提なら可能。中堅では人材確保・離職リスクが高く、外注が安定運用しやすい。

Q. ログ保管期間はどれくらい必要か? A. 一般的なインシデント調査用途で最低 90 日、業界規制(金融・医療等)対応で 1-7 年。コストに直結するため業務要件と擦り合わせ要。


参考資料

  • IPA「組織における内部不正防止ガイドライン」
  • NIST SP 800-92「Guide to Computer Security Log Management」
  • 各 SIEM / SOC ベンダー公開価格表

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