「フォークリフト乗れる人、誰がいる?」 「えーと…、Aさんと、Bさんと、あとは誰だっけ…」
頭の中で思い出そうとするけど、全員は出てこない。
結局、現場を回って一人ずつ確認する。 毎回、同じことを繰り返している。
スキルマップがあれば、こんな手間はなくなります。
スキルマップとは
スキルマップとは、スタッフのスキルを一覧にした表です。
名前 | 所属 | フォークリフト | 入荷検品 | ピッキング | 出荷検品 |
|---|---|---|---|---|---|
田中 | 自社 | ◎ | ○ | ◎ | ○ |
山田 | 派遣A社 | ○ | △ | ○ | △ |
佐藤 | 派遣B社 | - | ○ | ○ | ○ |
このような表があれば、「誰が何をできるか」が一目で分かります。

スキルマップがないと、何が起きるか
配置に時間がかかる
毎回、「誰が何をできるか」を思い出すところから始まります。
記憶に頼ると、抜け漏れが発生します。 「Aさんもフォークリフト乗れたのに、忘れてた」ということが起きます。
特定の人に負担が集中する
スキルを把握している人が限られると、その人ばかりに同じ作業が回ります。
「Bさん、検品お願い」 「また検品ですか…」
負担の偏りが、不満につながります。
引き継ぎができない
ベテランが異動・退職する時、スキル情報の引き継ぎはどうしていますか。
頭の中にある情報は、引き継げません。 結局、次の人がゼロから把握し直すことになります。
スキルマップの作り方
ステップ①:スキル項目を洗い出す
まず、管理すべきスキル項目を洗い出しましょう。
資格
フォークリフト免許
玉掛け技能講習
危険物取扱者
作業
入荷検品
入庫(棚入れ)
ピッキング
梱包
出荷検品
返品処理
棚卸し
現場で行われている作業を、全て書き出します。
ステップ②:レベルを定義する
「できる」「できない」だけでは不十分です。
レベルを定義しましょう。
記号 | レベル | 定義 |
|---|---|---|
◎ | エキスパート | 人に教えられる |
○ | 自立 | 一人でできる |
△ | 習得中 | 補助があればできる |
- | 未経験 | まだ経験していない |
この定義があれば、「できる」の意味が統一されます。
ステップ③:現状を調査する
全スタッフのスキルを調査しましょう。
調査方法
本人への聞き取り
現場責任者への確認
派遣会社からのスキルシート
過去の配置履歴
複数の情報源を組み合わせて、正確に把握します。
ステップ④:マップに落とし込む
調査結果を、マップに落とし込みます。
Excelで作成するのが一般的です。
行にスタッフ名、列にスキル項目。 交差するセルに、レベルを記入。
これで、スキルマップの完成です。
ステップ⑤:定期的に更新する
スキルマップは、作って終わりではありません。
更新タイミング
新しいスタッフが入った時
スキルが向上した時
資格を取得した時
長期間作業していない時(スキル低下の可能性)
定期的(月1回など)に見直しの機会を設けましょう。

スキルマップの活用方法
活用①:配置を決める時
毎日の配置を決める時に、スキルマップを参照します。
「今日、フォークリフト作業に必要な人数は5人」 → スキルマップで、フォークリフト「◎」「○」の人を確認 → その中から5人を配置
これが数秒でできるようになります。
活用②:欠勤者の代替を探す時
欠勤者のスキルを確認し、同じスキルを持つ人を探します。
「出荷検品担当のAさんが欠勤」 → スキルマップで、出荷検品「◎」「○」の人を確認 → その中から代わりを探す
探す時間が大幅に短縮されます。
活用③:スキルの偏りを確認する時
スキルマップを見れば、全体の偏りが分かります。
「フォークリフトに乗れる人は10人いるけど、出荷検品が一人でできる人は5人しかいない」
偏りが分かれば、どのスキルを育成すべきかも見えてきます。
活用④:スキルアップを計画する時
誰にどのスキルを習得させるか、計画を立てられます。
「Bさんは、入荷検品を習得中。今週中に一人でできるようにしよう」 「Cさんは、まだピッキングを経験していない。来週から入ってもらおう」
計画的なスキルアップが可能になります。
スキルマップ運用のコツ
コツ①:全員に見える場所に置く
スキルマップは、配置を決める人だけのものではありません。
スタッフ全員が見られる場所に置きましょう。 自分のスキルが見える化されることで、成長意欲も高まります。
コツ②:更新担当を決める
「みんなで更新しよう」とすると、誰も更新しなくなります。
更新担当を決め、責任を明確にしましょう。
コツ③:運用ルールを決める
いつ更新するか。 誰がレベルを評価するか。 レベルアップの基準は何か。
運用ルールを決めておくことで、継続的に活用できます。
まとめ:スキルマップは「見える化」の第一歩
誰が何をできるか、見える化する。 それがスキルマップです。
作るのは手間がかかりますが、一度作れば、配置の効率が格段に上がります。
毎回思い出す手間がなくなる。 偏りなく配置できる。 計画的にスキルアップできる。
まずはExcelで簡単なものから始めてみませんか。
関連記事
スキルマップの作成・運用にお悩みの方へ
現クラ(現ちゃん)では、スキルマップをシステム上で管理できる仕組みを提供しています。
スキル項目・レベルの設定
スタッフごとのスキル登録
配置時のスキル参照機能
まずは15分、お気軽にご相談ください。
この記事についてもっと詳しく知りたい方へ
GXOでは、DX・業務改善に関する詳しい資料を無料で提供しています。導入事例や成功事例、具体的な導入手順を詳しく解説しています。



