「うちにはWMSがあるから、人員管理もできるでしょ?」
WMS(倉庫管理システム)があれば、人員管理システムは不要なのでしょうか。
実は、WMSと人員管理システムは、カバーする範囲が違います。
WMS(倉庫管理システム)とは
WMSは、在庫と物の流れを管理するシステムです。
主な機能
在庫管理(何が、どこに、いくつあるか)
入荷管理
出荷管理
ロケーション管理
ピッキング指示
棚卸し
管理対象
商品(在庫)
ロケーション(棚)
入出荷データ
人員管理システムとは
人員管理システムは、人を管理するシステムです。
主な機能
入退場管理(今、誰がいるか)
シフト管理
作業実績管理
スキル・資格管理
人員配置管理
人件費管理
管理対象
スタッフ(自社社員、派遣、協力会社)
労働時間
スキル・資格
WMSと人員管理システムの違い
項目 | WMS | 人員管理システム |
|---|---|---|
管理対象 | 物(在庫) | 人 |
主目的 | 在庫・物流の効率化 | 人員配置・労務の効率化 |
今、誰がいるか | 分からない | 分かる |
シフト管理 | なし | あり |
スキル管理 | なし | あり |
人件費管理 | なし | あり |
WMSだけでは足りない理由

理由①:「誰が」の情報がない
WMSは、「何を」「どこに」「いつ」という情報は持っています。
しかし、「誰が」という情報は、WMSの主要な管理対象ではありません。
誰がピッキングしたかは分かっても、その人のスキルや、今日の出勤状況は分かりません。
理由②:シフト管理ができない
WMSには、シフト管理機能がありません。
明日のシフトを組む。
派遣会社に依頼する。
欠勤者の対応をする。
これらは、WMSではできません。
理由③:人件費が見えない
WMSは、物流コスト(運賃、保管料など)は管理できます。
しかし、人件費の管理は対象外です。
今日の人件費がいくらか。
予算に対してどうか。
これらは、WMSでは分かりません。
理由④:派遣・協力会社の管理が弱い
WMSは、作業者の情報を持っていても、それは「ログインID」程度。
派遣会社ごとの人数管理。
スキル・資格の管理。
派遣コストの管理。
これらは、WMSの守備範囲外です。
WMSと人員管理システムの連携

WMSと人員管理システムは、補完関係にあります。
WMSが得意なこと:物の管理
人員管理システムが得意なこと:人の管理
両方を使い、連携させることで、より効率的な現場管理ができます。
連携の例
WMSのピッキング実績 × 人員管理の作業時間 = 生産性分析
WMSの物量予測 × 人員管理のスキル情報 = 最適な人員配置
どちらを先に導入すべきか
WMSを先に導入すべきケース
在庫管理に課題がある
誤出荷を減らしたい
ロケーション管理を効率化したい
人員管理システムを先に導入すべきケース
人員配置に課題がある
派遣・協力会社の管理が大変
「今、誰がいるか」が分からない
人件費を見える化したい
まとめ:WMSは「物」、人員管理は「人」
WMSと人員管理システムは、守備範囲が違います。
WMS:物(在庫)を管理する
人員管理:人を管理する
「WMSがあるから大丈夫」ではなく、人の管理には人員管理システムが必要です。
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