富士ソフトとAWSが生成AI分野で戦略的協業を締結
富士ソフトとアマゾン ウェブ サービス(AWS)が生成AI分野における戦略的協業契約を締結し、企業のAIエージェント導入支援を本格化します。IT専門部署を持たない中堅企業にとって、大手SIerとクラウドベンダーの協業モデルは「自社単独では乗り越えられない技術障壁を、信頼できるパートナーと共に突破する」という現実的な導入戦略の指針となります。
富士ソフト公式プレスリリースによると、両社はAWSの最新AI基盤「Amazon Bedrock AgentCore」を活用し、検索拡張生成(RAG)やIoT連携、複数AIエージェントが協調するマルチエージェントシステムの開発を推進します。2年間で約80件の顧客導入を目標に掲げており、生成AIのエージェント活用がまだ黎明期にある中、この導入目標は市場への本格普及を後押しする規模といえます。
エージェンティックAIで中堅企業の業務はどう変わるか

生成AIは現在、単なる「アシスタント」から、自律的に判断・行動するAIエージェントへと進化の過程にあります。エージェンティックAIとは、人間からの指示を待つだけでなく、状況を判断して自ら行動を起こすAIのことです。たとえば、問い合わせ対応を自動化するだけでなく、顧客の過去の購買履歴や行動パターンを分析し、最適な提案を自動で行うといった高度な業務が可能になります。
たとえばRAGを活用すれば、社内規程やマニュアルを検索して即座に回答を生成するFAQ自動化システムを構築できます。専任のIT担当者がいない中堅企業でも、こうした仕組みを導入することで、問い合わせ対応の工数を大幅に削減できる可能性があります。
今回の協業で注目すべきは、Amazon Bedrock AgentCoreの5つの主要機能です。Runtime(実行環境)、Identity(認証管理)、Gateway(接続管理)、Memory(記憶機能)、Observability(監視機能)を組み合わせることで、エンタープライズレベルのセキュリティとガバナンスを確保しながら、AIエージェントを本番環境で運用できる基盤が整います。
中堅企業の経営・IT責任者が知るべき協業の意義
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生成AI導入を本格化するにあたり、多くの企業が直面する課題があります。情報の正確性をどう担保するか、セキュリティ対策は十分か、社内のリテラシーをどう高めるか、法規制への対応はできているか。これらの課題を自社だけで解決することは、特にIT専門部署を持たない中堅企業にとって大きな負担となります。
今回のような大手SIerとクラウドベンダーの戦略的協業は、こうした課題を包括的に解決するモデルケースといえます。富士ソフトはAWSプレミアティアサービスパートナーとして、Amazon Bedrockをはじめとする生成AIサービスの導入支援で豊富な実績を持っています。PoCから本番環境へのスムーズな移行を伴走型で支援できる体制があり、さらにAWSの「内製化支援推進AWSパートナー認定」も受けているため、将来的に自社でAIを運用できる体制づくりまでサポートできる点が、中堅企業にとって心強いポイントです。
中堅企業が今すぐ検討すべき5つの導入戦略

このニュースを自社の経営にどう活かすべきでしょうか。IT専任者が少ない中堅企業でも着手できる視点で整理しました。
まず、現在の生成AI活用状況を棚卸しすることです。社内でどの程度生成AIが使われているか、PoCで止まっているプロジェクトはないか、部門ごとにヒアリングシートを配布するだけでも現状把握は進みます。次に、AIエージェント化できる業務を洗い出しましょう。定型的な問い合わせ対応、データ入力、レポート作成など、まずは「毎日同じ手順を繰り返している業務」をリストアップすることから始められます。
三つ目は、セキュリティとガバナンスの要件整理です。専門知識がなくても、「どの情報をAIに扱わせてよいか」「責任者は誰か」といった基本方針を経営層と現場で合意しておくことが重要です。四つ目として、パートナー選定の基準を明確にすることが挙げられます。今回の事例のように、クラウドベンダーとの連携が強く、本番環境への移行実績が豊富なパートナーを選ぶことで、社内にノウハウがなくても導入リスクを軽減できます。
最後に、社内リテラシー向上の計画策定です。全社一斉の研修が難しければ、まず経営層と各部門のキーパーソン数名から始める段階的なアプローチも有効です。外部パートナーが提供する研修プログラムを活用することで、自社の負担を抑えながら人材育成を進められます。
まとめ
富士ソフトとAWSの戦略的協業は、生成AIが「実験段階」から「本番運用」へ移行する時代の到来を象徴しています。エージェンティックAIやマルチエージェントシステムといった技術が企業の競争力を左右する時代において、中堅企業こそ適切なパートナーとともに計画的に導入を進めることが成功の鍵となります。
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