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Excel台帳をkintoneに移行する手順と失敗しないコツ移行前のデータ整備から設計・運用定着までを徹底解説

Excel台帳をkintoneに移行する手順と失敗しないコツ

Excel管理台帳をkintoneに移行する具体的な手順を解説。移行前のデータ整備チェックリスト、アプリ設計のポイント、よくある失敗パターンと対策まで、実務で使える内容をお伝えします。

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「誰かがファイルを開いていて編集できない」「どれが最新版かわからない」「担当者しか内容を理解できない」。Excel管理台帳を運用している企業では、こうした悩みを抱えているケースが少なくありません。本記事では、Excel管理台帳をkintoneに移行する具体的な手順を解説します。移行前のデータ整備チェックリスト、アプリ設計のポイント、よくある失敗パターンと対策まで、実務で使える内容をお伝えします。属人化を解消し、チーム全体で情報を共有できる環境を構築するために、ぜひ参考にしてください。

なぜ今、ExcelからKintoneへの移行が求められるのか

総務省の「令和5年版情報通信白書」によると、中小企業におけるデジタル化の遅れが生産性向上の妨げになっているという指摘があります。特に、業務データの管理においてExcelに依存している企業は多く、その限界が顕在化しています。

Excelは表計算ソフトとして非常に優れていますが、データベースとしての利用には本来適していません。複数人が同時に編集できない、バージョン管理が煩雑になる、データ量が増えると動作が重くなるといった課題は、Excelの構造的な問題です。これらの課題を解決するために、クラウド型データベースであるkintoneへの移行を検討する企業が増えています。

サイボウズ社の公表によれば、kintoneの導入社数は33,000社を超えており、業種を問わず幅広い企業で活用されています。特に中小企業においては、プログラミング不要でアプリを作成できる点が評価されています。従来であればシステム開発会社に依頼していた業務システムを、現場担当者自身が構築できるようになったことで、導入のハードルが大きく下がりました。

移行前に必ず行うべきExcelデータの整備

kintoneへの移行を成功させるためには、移行前のExcelデータ整備が極めて重要です。整備が不十分なままデータを取り込むと、移行後に修正作業が発生し、かえって工数が増えてしまいます。

まず確認すべきは、データの一貫性です。例えば、顧客名の表記が「株式会社ABC」「(株)ABC」「ABC」のように揺れていないかをチェックします。表記揺れがあると、検索や集計の際に正しい結果が得られません。同様に、日付の形式も「2024/1/15」「2024年1月15日」「R6.1.15」のように混在していないか確認が必要です。

次に、不要なデータの削除を行います。テスト入力のデータ、重複しているレコード、すでに使われていない項目などは、移行前に整理しておきます。データ量が多いほど移行に時間がかかり、移行後の運用にも影響するため、この段階で不要なものは削除しておくことをお勧めします。

セル結合の解除も重要な作業です。Excelでは見やすさのためにセルを結合することがありますが、kintoneではセル結合という概念がありません。結合されたセルはデータとして正しく取り込めないため、移行前に結合を解除し、各セルに適切な値を入力しておく必要があります。

さらに、ヘッダー行の整理も欠かせません。kintoneに取り込む際、Excelの1行目がフィールド名として認識されます。そのため、ヘッダー行には日本語でわかりやすい名称を設定しておきます。また、空白の列や行が途中に入っていると取り込みエラーの原因になるため、連続したデータ範囲になるよう整理しておきます。

移行前のExcel整備チェックリスト

実際の移行作業に入る前に、以下の項目を確認しておくと作業がスムーズに進みます。

データの表記揺れについては、会社名、氏名、住所、商品名など、自由入力している項目を中心に確認します。可能であれば、選択肢として統一できるものはリスト化しておくと、kintone移行後の運用でも入力ミスを防げます。

日付・数値の形式については、日付はすべて同じ形式に統一し、数値は文字列として入力されていないかを確認します。Excelでは見た目は数値でも、実際には文字列として入力されているケースがあり、これが集計エラーの原因になることがあります。

空白セルの扱いについては、必須項目に空白がないか、また空白で良い項目と必須の項目を明確に区別しておきます。kintoneでは必須入力の設定ができるため、移行前にどの項目を必須にするか決めておくと設計がスムーズです。

セル結合の有無については、前述の通りすべて解除しておきます。特に、複数行にまたがる結合は見落としやすいため、注意深く確認します。

不要列・行の削除については、計算用の補助列、非表示にしている列、空白行などを削除または整理しておきます。kintoneでは必要な項目だけをフィールドとして設定するため、Excelのような補助列は不要になります。

kintoneアプリ設計で押さえるべきポイント

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Excelデータの整備が完了したら、次はkintoneアプリの設計です。ここでの設計がその後の運用効率を大きく左右するため、慎重に進める必要があります。

フィールドタイプの選定は最も重要な設計項目です。kintoneには文字列、数値、日付、ドロップダウン、チェックボックス、ユーザー選択など、多様なフィールドタイプが用意されています。Excelでは自由入力だった項目でも、kintoneではドロップダウンやラジオボタンで選択式にすることで、入力ミスを防ぎ、集計の精度を上げられます。

例えば、顧客のステータス管理であれば、Excelでは「商談中」「見込み」「受注」「失注」などを自由入力していたものを、kintoneではドロップダウンで選択式にします。これにより、表記揺れがなくなり、ステータス別の集計も正確に行えるようになります。

アクセス権限の設計も事前に検討しておくべき項目です。kintoneではアプリ単位、レコード単位、フィールド単位でアクセス権限を設定できます。「この部署の人だけが閲覧できる」「特定の項目は管理者のみ編集可能」といった要件を整理し、設計に反映させます。

また、他のアプリとの連携も視野に入れておくと良いでしょう。例えば、顧客マスタと案件管理を別アプリとして作成し、ルックアップ機能で連携させることで、顧客情報の二重入力を防げます。将来的な拡張性を考慮した設計にしておくことで、追加の業務もスムーズにkintone化できます。

よくある失敗パターンとその対策

kintone移行でよくある失敗パターンを事前に把握しておくことで、同じ轍を踏まずに済みます。

最も多い失敗は、Excelの構造をそのままkintoneに再現しようとすることです。Excelでは1つのシートに複数の表を配置したり、セルの色分けで情報を区別したりすることがありますが、kintoneはレコード単位でデータを管理するデータベースです。Excelの見た目を再現するのではなく、データベースとして最適な構造に設計し直す必要があります。

次に多いのが、移行後の運用ルールを決めずに移行してしまうケースです。「誰が」「いつ」「どのようなタイミングで」データを入力・更新するのかを明確にしておかないと、結局データが更新されず、Excelに逆戻りしてしまうことがあります。移行前に運用ルールを文書化し、関係者全員で共有しておくことが重要です。

また、一度にすべてを移行しようとして挫折するケースも少なくありません。複数のExcel台帳を管理している場合、まずは1つの台帳から移行を始め、運用が安定してから次の台帳に着手するという段階的なアプローチが効果的です。最初の移行で得た知見を次に活かすことで、移行の精度とスピードが向上します。

自社で取り組むための具体的なアクション

kintone移行を自社で進めるために、今すぐ取り組めるアクションを整理しておきます。

第一に、移行対象となるExcel台帳の棚卸しを行います。社内でどのようなExcel台帳が使われているか、それぞれの管理者は誰か、更新頻度はどの程度かを一覧化します。この棚卸しにより、移行の優先順位をつけやすくなります。

第二に、各台帳の課題を明確にします。「同時編集できない」「最新版がわからない」「特定の人しか更新できない」など、現状の運用で発生している問題点を洗い出します。課題が明確になることで、kintone移行後にどのような状態を目指すのかが具体的になります。

第三に、試験的にkintoneの無料トライアルを利用してみることをお勧めします。サイボウズ社では30日間の無料トライアルを提供しており、実際にアプリを作成して操作感を確認できます。小規模な台帳で試してみることで、本格移行時のイメージがつかめます。

第四に、移行計画を策定します。対象台帳、移行時期、担当者、必要な工数、運用開始後のサポート体制などを計画に落とし込みます。計画があることで、関係者間の認識を合わせやすくなり、プロジェクトの進捗管理も容易になります。

第五に、必要に応じて外部の専門家への相談を検討します。自社だけで進めることに不安がある場合や、複雑な業務フローをkintone化したい場合は、kintone導入支援の実績がある企業に相談することで、効率的に移行を進められます。

専門家への相談という選択肢

kintone移行は、基本的な機能であれば自社で進めることが可能です。しかし、複雑な業務フローのシステム化、他システムとの連携、大量データの移行などが必要な場合は、専門家のサポートを受けることで確実かつ効率的に進められます。

GXOでは、kintone導入支援をはじめとする業務改善・DX推進の支援を行っています。これまでに180社以上の企業を支援してきた実績があり、お客様の業務内容や課題に応じた最適な設計を提案しています。Excel業務の改善からkintoneアプリの設計・構築、運用定着までを一気通貫でサポートいたします。

「自社のExcel台帳をkintone化できるか相談したい」「移行の進め方についてアドバイスがほしい」といったご要望がございましたら、お気軽にご相談ください。

お問い合わせはこちら:https://gxo.co.jp/contact-form

まとめ

Excel管理台帳のkintone移行は、移行前のデータ整備が成功の鍵を握ります。表記揺れの修正、セル結合の解除、不要データの削除といった地道な作業を丁寧に行うことで、移行後の運用がスムーズになります。アプリ設計では、Excelの構造をそのまま再現するのではなく、データベースとして最適な形に設計し直すことが重要です。段階的に移行を進め、運用ルールを明確にすることで、kintoneを活用した業務効率化を実現できます。

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